ランチタイムは「句読点」
ことし異動してきた同僚は淡々と仕事をこなす物静かなナイスガイだ。この彼が、なぜか昼食を摂らない。問いただすことでもないので、理由までは知らない。
うちの職場は、正午になる前に誘い合わせてとっととランチに出るのが“伝統”だ。社員食堂にしても外に行くにしても混雑する前にサクッと食事を済ませてしまうので、デスクに戻るとまだ12時15分だったりする。「ホントはランチ休憩は1時間取っていいんだけどな」と思うが、なんとなくすぐまたパソコンに向かっている。
かつての専売公社に「(タバコは)生活の句読点」というコピーがあったそうだ。20年以上前に禁煙をしてタバコとは縁がない私だが、その代わりに短いランチタイムが句読点になっていることは間違いない。
ランチに出ない件の同僚は、とにかくオフィスにずっといるようだ。
30年以上のサラリーマン人生で出来上がった彼なりの習慣だろうから余計なお世話でしかないのだが、「気分転換抜きによくやるなあ」と、こっそり観察している。
(23/8/22)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?