デパートのストって
(写真はみんフォトより拝借)
そごう・西武の労働組合がストライキを実施したために、きょうは西武池袋本店が臨時休業している。NHK朝ニュースがトップで伝えていたほか、民放の朝の情報番組は店の前から中継をやっているところもあった。開店時間前の8時過ぎに中継したって、そもそもいつもだってシャッターが降りている時間帯だろうに。これ、そんなに大ニュースか?
ストライキか。経営側や働いている人にとってはもちろん大問題だろうが、ほとんどの人にとってデパートのひとつが1日や2日閉店したって痛くも痒くもない。
そもそもデパートで最後に買い物をしたのはいつだろう?カミさんは時々デパ地下に立ち寄ることもあるようだし、仲人さん宅にお中元・お歳暮を出していたころはネット経由でオーダーしていたものだが。あ、渋谷・東急本店のジュンク堂書店に行くことはあったが、こちらも閉店してしまった。外商部門は好調だという話もあるが、“時代の流れ”はあきらかにアゲインストだ。
組合のストは雇用の維持が最大のテーマだが、今回の騒動には「売却されると1階にヨドバシカメラが入居する」ことへの反発も注目された。「街の顔だから」「文化の街にふさわしくない」などの声が聞こえてくる。
しかしその「文化の香り」が商売になっていないという根本問題はどうなるのか。東急本店閉店で残念がっていた方も「それならちゃんと利用してきてあげればよかったのではないですか」と思ってしまう。ヨドバシ、いいではないですか。ビックカメラとヤマダ電機とあわせて池袋に揃い踏みとなったら、回遊したいお客さんで街は活性化するのではないか。
私の生活圏からは外れているためにスト閉店している店舗を野次馬しに行く気にもならないところ。それでも「きのう夕刻はデパ地下でスト実施の売れ残りを避けるためのセールをやっていた」というエピソードだけは「お、それは覗いてみたかったな」程度の関心があった。
(23/8/31)