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綿谷真歩
2018年7月15日 17:44
はじまりはいつもあの日の丘の上朽ちぬ緑に朽ちぬ歌声往けと押す誰そ彼ならば今此処にたとえば夕陽おまえは往くか暮れる街過ぎゆく者に過ぎゆく日誰も己の瞳は見えぬと誄文も土に彫っては読めないとけれどはじめに埋めた真実何処へなど問うなこの空ほら今にわが足を見ろ何処へでも往く螺旋すら今は愛しく廻り出す歌え流転と永久の旋律あの日見た空といつしか踊るため赤い記憶に羽は与えず犠牲ならひと
2018年7月19日 19:35
孤独に近いものの名を上げてみよう。昨日の後悔、去年の怒り、それより前の哀しみ、生まれたときに上げた泣き声。すべて正しい。それではぼくは? きみのこれまでをすべて知り、けれどもそれから先は知り得ない、このぼくは? ぼくの名前は、〝昨日〟、と言う。ぼくは孤独か、永遠に?
2018年7月15日 10:58
見上げれば終わりみたいな黄昏にきみは語った明日の予定を
2018年7月11日 19:48
言葉など果たして要るかこの夏に千切れて燃える命の前に