2020年春
2020年春
私は何をみて 何を感じたのか
油断すると現実がどこにあるのか
自分が何処にいるのかわからないような錯覚さえ覚える
息が浅くなり
外に出ることも気がひける
それでも私たちは
静かに淡々と日々を営む
営むということを忘れかけた私たちは
淡々と日々を営むことを求められている
季節は確実に流れ
風が吹き
春を運び
幼い娘と歩く日常に
驚きと希望を見出すのだ
2020年春
あなたは何をみて 何を感じたのか
そしてそれはまだ続く
ここで終わりではない
生きていくのだ
巡っていくのだ