関係者

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※ネタです。

「では続いては・・・タレントの・・・。」

「岸部です。どうぞよろしく。」

「・・・あれ?岸部さんは・・・。」

「ですから、岸部です。よろしくお願いします。」

「違いますよね?それともいつも私が映像で見ている岸部さんが、修正バリバリだったとかですかね?目も鼻も耳も口も、有り体に言うと全部岸部さんではない様に見えるんですが・・・。」

「いやいや!岸部です。今日は私が岸部です。」

「今日はって、どういう?」

「実は今日、岸部君から連絡がありまして、体調不良だから代わりに収録に出てくれないかと。こう言われましてね?岸部として代打で出てくれないかと。・・・もちろん?岸部君になりきって彼の活動の紹介をさせていただこうと思うんですけれども・・・。」

「代打って・・・だって岸部さんじゃないんですよね?」

「ではないんですけども、関係者で・・・あれ?スタッフさんには話してあったはずなんですけど・・・。」

「え?そうなんですか?聞いてた?・・・何で私にだけ話してくれなかったの?・・・見れば分かると思ったから。んー・・・見て分かんなくない?まぁ、そう・・・はい。ちなみにどういった関係者の方で・・・。」

「岸部君がよく通ってるカードショップの店長です。」

「・・・それ関係者ですか?」

「関係は薄いですけど。会計の時に『最近よく見る様になったね。』と話すと、『どうも。』と返してくれる程度の会話しかしないですけど。関係がある無いで言ったらあるので、関係者と言えなくもない・・・んじゃないですかね?」

「疑問符を付けないでください。」

「でも、任せてください!岸部君になりきって紹介しますので。関係が薄いと言っても、店舗内イベントで対戦中の岸部君は見てますから!岸部君だったらここでブロックするだろうなとか、岸部君だったらここでドローするだろうなとかを店長独自の視点で予測して、更にはその解説も・・・。」

「岸部さんのタレント活動の紹介をしてください。岸部君のプレイングの紹介じゃないんですよ?しかも店長さんの視点になってるし。」

「しますよ!もちろんします!しっかりタレント活動の紹介をさせていただきますので。」

「そうですか。それならば良いんですけどね。では・・・岸部さん、早速ですが最近のタレント活動について伺えますか?」

「はい、そうですね。広告もね、最近あの・・・決まって・・・。カードショップでも、その事を嬉しそうに話しながらプレイしてたのを見てまして、店長としても嬉し・・・。」

「店長さん、なりきれてないです。」

「え?そうでしたか?すいません、慣れてなくて・・・。多少、店長の視点が混じってしまう事も・・・。」

「完全に店長さんの視点でした。店長さんから見た岸部さんになってましたよ?」

「・・・あっ!そうですよね。なりきったと言っても、店長の視点から見た岸部さんですもんね。その辺やっぱりリアリティが足りなかったと。こういう事ですね?ただ私、岸部さんではないので、どうしても私の視点から見た岸部さんに・・・。」

「いえ、完全に店長さんの視点でした。店長さんから見たままの岸部さんを話してましたよ?店長さん視点のままで話してましたよ?なりきれてなかったです。」

「・・・あー、逆ですね。リアル過ぎたと。多少誇張した方が?岸部さんらしいと。こういう事ですね?見たままよりも誇張した方がらしいと、そういう事ですね?ただぁ・・・それだとなりきれていると言えるのかどうか・・・。」

「そのまんまです。完全に店長さんの視点でした。」

「・・・そのまんまなら・・・それでいいんじゃないですか?私の視点から見た岸部さんになりきれてたんですよね?」

「いやその、うーん・・・関係してるといえば・・・関係してる話なんですけどね。」


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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