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もし僕がこれから会社を説得して副業許可をもらうなら
ども、其田です(Profile・Twitter)。2015年に会社を説得して原則禁止の副業許可をもらってはや4年経ちますが、本当に副業許可をもらってよかったと思っています。きょうは「もし其田がこれから会社を説得して副業許可をもらうならどうするか?」というテーマで具体的に会社を説得する方法を解説していきたいと思います。
まず、ざっくり流れについてお話をすると次の5つの段階があります(RPGっぽく考えていただけると理解がはやいかもです)。
1・経験やスキル身に着け会社に貢献もできる副業を探す(レベルあげ)
2・他社で副業解禁をした事例をかき集める(装備あつめ)
3・なるべく上のほうにいる理解ある上司を仲間にする(仲間あつめ)
4・最終決裁権のある人に交渉する(ボス戦)
5・合意内容を守って副業をする(次のステージへ)
今回はフリーランス協会がまとめた「2019年度 パラレルキャリア推進プロジェクト:副業解禁企業12社の運用制度に関するヒアリング調査報告書」と厚生労働省の「副業・兼業促進に関するガイドライン」を使って順番に解説していきますね。
1・経験やスキル身に着け会社に貢献もできる副業を探す(レベル上げ)
会社に副業したいと依頼するときに必ず聞かれる質問が3つあります。どんなものかというと
・そもそもなんのために副業するの?
・うちの会社にどんなメリットがあるの?
・健康管理や何かあったときはどう責任取るの?
特に「そもそも何のために?」というのと「うちの会社にどんなメリットがあるの?」というのは避けては通れない質問です。おすすめの解答としては
スキルアップのため
(同時並行してキャリアを走らせて多能工型人材になる)
他社との人脈をつくるため
(会社以外の人たちと仕事をして多様な価値を知る)
自己実現のため
(会社でできないことを小さくやってみる)
あたりがうけがいいです。
収入を増やしたいというのは本心としてあるかもしれませんが、それを理由の前面に押し出すと、経営者としては気持ちがよくないのでやめておきましょう。
ただし、まったくスキルや経験がない状態でいきなり説得をするのは難しいので、ボランティア案件などでポートフォリオ(作例)をつくって説得できるように準備しておくのがおすすめですね。
2・他社で副業解禁をした事例をかき集める(装備集め)
ポートフォリオや実績がある程度溜まってきたら、他社で副業解禁をした事例をかき集めましょう。会社がなぜ副業を解禁するのか、どんなメリットをあるのかを事例を踏まえて説得するわけです(〇〇社はやってるのにうちはやらないんですか?という切り口ですね)。
「2019年度 パラレルキャリア推進プロジェクト:副業解禁企業12社の運用制度に関するヒアリング調査報告書」はソフトバンクやリクルート、ロート製薬や新生銀行などの名だたる企業が、
・どうして副業解禁を検討したのか
・課題はなんだったか
・どうやって解決したか
・副業の制度はどうなっているか
・現状どれくらいの人が副業しているか
といったお宝情報が載っているのでぜひ使ってみてください。企業が副業を解禁する理由というスライドも特に有用です。
人材不足が叫ばれる中で、イノベーションが生まれない企業は死にゆくわけですが、その打開策の一つとして副業制度は有効だよ、という話の持って生き方が効果的かと思います。
厚生労働省のサイトには副業を許可する「モデル就業規則」が載っているので、これもセットで持っていきましょう(国が先導して大企業も導入しているとなると社長や人事も心が動くはずです)。
3・なるべく上のほうにいる理解ある上司を仲間にする(仲間集め)
一人で頑張っても「検討しておく」とか「ゆくゆくは導入予定」みたいな回避呪文でうやむやにされてしまいます。できるだけ上の役職で仲間になってくれる上司を口説き落としましょう。可能であれば
・人事職の上司(人事課長・人事部長など)
・広報職の上司(広報課長・広報部長など)
・役員職の上司(常務役員とか)
あたりを仲間にして3方向くらいから連続攻撃できると最終戦が楽になります。ある程度規模感のある会社であれば「組合を通じて会社に要求する」という裏ワザもとても有効です。一人で戦わずによい味方を見つけて仲間にしていきましょう。
4・最終決裁権のある人に交渉する(ボス戦)
最終のボスはやはり社長になってくることが多いです。ここまでは社長を説得するために
・実績やスキルを身に着け(レベルあげ)
・他社の情報を収集し(装備あつめ)
・なるべく上のほうにいる理解ある上司を仲間にする(仲間あつめ)
というプロセスを踏んできました。社長を攻略するためには時間がかかるかもしれませんが、多方向から攻めていけば時代の後押しもあるので、2015年と比べて許可をもらいやすいのではないかと思います。
転職や起業という手段ももちろんありですが、今の会社のなかで制度を変えることができれば、会社員生活が楽しくなるかもしれません。
5・合意内容を守って副業をする(次のステージへ)
合意に至ったからと言って安心してはいけません。副業に追われて体調を崩したり、本業に支障が出てしまった場合はせっかくの許可が白紙に戻ります。自分のポジションを定期的に俯瞰して見ながら、会社へのメリットと自分へのメリット両方を最大化できる立ち位置を探しましょう。
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追記:ここだけのぶっちゃけ話
さて、最後に社長を説得が難航して、空中戦になることも多々あるかと思います。このときに効果抜群の魔法の言葉を1つお伝えして終わりにしたいと思います。
その言葉とは、
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