ボルダリングとバレエとヨガとダイエット
こんにちは、HALです。
ボルダリング以外にも色々やっています。
こことここは似ているな、ここは身体の使い方が全然違うんだな、とか、あれがこっちにも生きてるなーと思うことも結構あるので、それぞれについてまとめつつ、ボルダリングとの相性なんかを考察してみました。素人体験の素人考察であることをご了承ください。では、どうぞ。
ダイエットは10ヶ月で-11kg
コロナ禍に10ヶ月で約11kg落として、今は3kgほどリバウンドしている。
少し前にXでトレンド入りした伊能忠敬界隈(注:滅茶苦茶歩く人界隈)である。これ、痩せにくい体質のわたしでも痩せる。まじで。
毎週末20km平均5-6時間、連休に2日かけて60km強とか。ペースはゆっくり。走れない体質なのと、コロナ禍だったので他の運動の選択の余地がなかったのもあるけど、ウォーキングはジョギングやランニングより脂肪燃焼に効くらしい。まあ、結局掛ける時間しか勝たん、ということか。
最初の4ヶ月は食事制限+伊能忠敬界隈、その後ようやく売り切れの続いていたリングフィットアドベンチャーやフィットボクシング2などを入手できたので、少しずつ身体づくりも開始した。お遊びだけれど、このときから1,000日以上、途切れることなく続けている。
目覚めの運動や、運動前のアクティブストレッチにぴったりなので、ボルダーのみなさんもウォームアップ代わりにSWITCHいかがだろうか。
閑話休題。
わたしはガチめの運動をしながらのダイエットはできないタイプだ。運動すると食べたくなるし、先立つもの(筋肉)がない状態で運動しながら節制すると、筋肉はつかないわ、脂肪は落ちないわで最悪。脂肪と筋肉は一緒に根こそぎ(?)落とした後で、身体づくりを開始して筋肉だけを戻す作戦だった。
11kg落としたあとは1年間パーソナルジムに通って頑張って鍛えたが、毎週焼肉へ通うなどして食生活が戻ってしまったので、パーソナル辞めてから体重はぐんぐん戻った。
ヨガはホット39℃80%
かちこちの身体コンプレックスをなんとかしたくて昔から細々と続けている。週1、ストレッチ代わりというか1週間のコリをリセットする感じ。
ヨガのいいところは、周りと比べてしまう自分の心を、自分だけを見つめるように訓練していけることかな。
わたしは半月のポーズで瞑想するのが好きなんだけれど、身体の調子によってうまくできなかったり、逆に重力ってなんだっけ、というレベルでしゅぱっ!と決まることもある。
コロナ禍は自動引き落としの月謝をトータル15万円くらい御供えしてしまったけれど、復帰したから良し。以前はあちこちのレッスン場へ行ったりもしていて、知識だけはそれなり。
ボルダリングでよくセッションする男子がヨガをやっていることもあって、空いていると即席ヨガ教室になる。先日、アフターストレッチで素晴らしいダウンドッグを披露するおじさまがいてテンション上がった。
バレエは未経験からの大人入門
ヨガ復帰前に常温で似たようなことできないかなと思って始めたバレエ。今も入門コースでのんびり週1。1年ちょっと経った今も上達はまったく感じられないけれど、着実に下半身トレになっている。
あと、バレエのお陰で生まれて初めて180℃開脚前屈(おなかぺったり)ができるようになった。かちこちコンプレックスが少し薄れて嬉しい。元々は開脚60度、後ろにゴロンしてしまってそもそも座ることもできなかったの!
さて、ボルダリング
ボルダリングは自重なのでパワーウエイトレシオ(体重に対して出力するパワーバランスのこと)が大切で、端的に言えば体重は軽いほうが有利になりやすいスポーツ。
初心者のうちはパワーはほぼ不要だ。わたしは未だ腕立てひとつできないけれど、ホームでは現行2級グレード。
逆にゴリっとマッチョな方だと体重が重いのでボルダリングは不向きな気がするし、実際大きく仕上がってる身体の方が華奢な女性より登れない、という光景は山ほど見てきた。
運動能力的にはダンサーが一番合ってるスポーツだと思うんだよね。
バレエとボルダリング
そしてバレエダンサー(バレリーナ、バレリーノ)も向いていると思う。小さい頃からバレエを習っていたという細身の女性が、ホーム初日に2級を完登したと聞いた。いくらグレード甘めのホームとはいえ、2級は初日に登れるものではない。スポーツをしているであろう締まった肉体の男子学生さんだって、初日は行けて3級だ(特殊課題の例外はある)
バレエもボルダリングと同じ全身運動だし、バレエダンサーともなればつま先立ちのキープ力、コントロール力は最強、柔軟性も最強、跳躍力も最強、運動神経抜群なのだ。体幹も強く、鍛えられたインナーマッスルと背筋群が抜群に強い。
そしてパワーウエイトレシオ。一説にはプロのバレリーナに求められる体重は、脅威の身長−体重=122らしい。わたしなら38kg。死んじゃう。よく動けるな?
バレエをしている人たちは大抵、細く強い肉体への信望が強い。ボルダリングも通ずるところはあるけれど、バレエには不要な筋肉もついてしまうのであまり歓迎はされない。
でも、わたしのバレエの先生はふくよかだけれども、とても美しい。身体をコントロールできる人って本当に美しいんだよね。
ヨガとボルダリング
一方で、ヨガ(ヨギーニ)はどうか。正直なところ、それほどボルダリング向きではないと思う。バランス感覚や身体の使い方は身につくけれど、そもそもヨガはつま先立ちをしないので、ボルダリングとは根本的に使いどころが違う。ヨガは足裏全面を使って大地をじっくり踏みしめるタイプのもので、飛んだり跳ねたりすることもない。
ただ、ヨガで身につくストレッチの知識(アーサナ=ヨガポーズの殆どが、スポーツ選手が実施するような理に叶ったストレッチポーズである。柔軟やストレッチ、リリースのほぼすべての動作がヨガのアーサナで訳せる)、呼吸法、身体の使い方やヨガで整えた身体はボルダリングにも十分活かせるものだと思う。ヨガの後でボルダリングに挑むと、身体のバランスが良くてとても楽に登れる。
柔軟性とボルダリング
ボルダリングでのお悩みトップ3といえば
パワー
持久力
柔軟性
ではないだろうか。
わたしはこのうち、パワーについては未だまったくない。腕立ても変わらずできないし、懸垂など以ての外。持久力もない。
それでも長年かけて培った柔軟性やバランス感覚、そういったものだけでも戦えるのがボルダリングだ。
とはいえ、「身体が硬くて足が上がらない💦」というケースの殆どは、柔軟性はほぼ関係ない。足を上げるスペースを作れていないだけだ。
そもそも、私くらいの中級に入りたてくらいのボルダーで柔軟性が活きることはほとんどない。コーデ課題で飛ばずに届かせる、みたいなケースはあるけれど、そういうケースは届かせたあと効かせないといけないので、柔軟性というより筋力になる。
試しに、立って片膝を胸につけた状態から、手で支えずに脚を伸ばしてみてほしい。
手で脚を持つケースは柔軟性があればできる。
けれど、支えがない状態(手で脚を持たない)では、上げる脚の大腿四頭筋を縮めながらハムストリングスを力で伸ばしつつ、逆サイドの脇も引き上げなければ、脚は上がらないのだ。
これ、できる人は難なくできるんだろうけど、180度開脚前屈ができたからといって、できるものでもない。
私は元がとても硬い体質(そして筋力もない)だったので、とても意識して練習しなければできるようにならなかった。
しかし、これができるならば、ボルダリングにも生きてくると思う。どんなに狭い環境でも、筋肉で脚を上に持ち上げることができれば、掛けられるフットのバリエが格段に上がる。引っかかりさえすれば、またはヒールやトウを掛けられさえすれば、打開できる局面はあるだろう。
柔軟性ひとつとってもバレエやダンスって本当にすごい。フィギュアスケートとバレエ、とか、体操とバレエ、なんて組み合わせはあるけへど、ボルダリングがもっとメジャーなスポーツになったなら、きっとボルダリングとバレエ、な組み合わせが普通になる日も来るんじゃないかな。
さて、ダイエット
ボルダリングがダイエットに向いているか?気になってこの記事を読んでくれている人もいるかもしれない。
結論から言う。
筋肉がつきやすい人は、ダイエットにも向いている。つきにくい人は、向かない。むしろ太る可能性すらある。なにもボルダリングに限ったことではない。筋トレも同じだ。というか、ボルダリングは無酸素運動なので、筋トレと同じなのだ。
では、腹筋は割れるか?
腹筋が割れるのは脂肪が薄くなるからだ。つまり、ダイエット(脂肪減少)に成功した人だけが割れる。
わたしは160cmだが、腹筋が割れたのは体重が44kg(BMI17.19)、3-5号サイズまで落ちたときだけだ。そこまで落としてようやく体脂肪率が18%まで落ちたので、腹筋がうっすら見えるところまで行った。わたしは筋肉がつきづらく脂肪がつくタイプなので、体重が軽めということもあるが、男女ともに、腹筋が見える体脂肪の目安は15%以下なので、女性だと割と厳しい。男性ならばある程度鍛えればそのくらいの体脂肪率は望めるけれど。
最初に書いた通り、わたしは目下リバウンド中で、痩せたときに買ったスカートは既に軒並み入らない。身体も重く感じるから、もう少し体重は落としたい。
でも、パワーも欲しいので、食べる。
わたしのパワーウエイトレシオはどのくらいなんだろうな。45kg台になると、ずっと身体が軽く感じるんだろうけど。
▼柔軟について特化した記事を書きました。