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純粋な動機が人生をスムーズにする

今回は、思い通りの結果が出せないのはなんでかな?ということについて書いていきたいと思います。
あなたは「努力したから結果が出た」「運がなかったから成果が出なかった」といった考え方をしたことがありますか?

実際のところ、結果を生み出すのは私たちの力だけではなく、たいていは大きな流れの中で起こることなのかもしれない、と聞いたらどう感じるでしょうか。

私たちが確実にできることは、何かを始める動機をしっかり持つことなのかもしれません。

なぜそれをしたいのか?
どんな自分でありたいのか?
それを通じてどんな気持ちを味わいたいのか?

この最初の部分が、私たちができる大切な部分。

たとえば「なぜ料理を始めたの?」と聞かれたとき、
「料理が楽しいから」
「健康的な食生活を送りたいから」
「家族においしいものを食べさせたいから」というような理由が出てくるでしょう。

また「なぜ運動を始めたの?」と聞かれれば、
「体力をつけたいから」
「仲間と楽しみたいから」
「ストレス発散になるから」というような動機が考えられます。

このように、自分の動機をはっきりさせ「やってみよう!」と一歩踏み出すことが、私たちのできることになります。
すると、その気持ちに応じてさまざまな出来事が引き寄せられてきます。
たとえば、必要な情報が目に入る、誰かに関連する助言をもらう、思いがけないチャンスが訪れるなど。
そして、時には進もうとしていた道が突然閉ざされることもあるかもしれません。
そんな時も、「その人に必要な経験を積む機会が与えられた」と考えられ、時には一時的にやる気を失うことさえも、その流れの一部だと捉えられます。

こうして、最初に自分が「こうありたい」と思ったことに従って、一番しっくりとくる結果がもたらされます。
つまり、結果を決めるのは私たちではなく、人生の流れによるというということ。

人の役割は
「こんな自分でいたい」
「こんなことを感じてみたい」
と意図すること。

それに応じて、出来事や結果が運ばれてきます。
だからこそ、望ましくない結果が出たときは
「自分の動機はどうだったか?」
と振り返ってみることが大切になってきます。

結果は、自分の内側にある思いに従って形作られます。
「嬉しい」「がっかりした」などの感情も、元をたどれば「こういう気持ちを経験したい」という深層意識の表れと考えられます。

どんなに望ましくない結果でも、心の奥ではそれを経験したかったということになります。
「自分は、こんな結果を求めていなかった」と思うかもしれませんが、無意識のうちにそうした状況を引き寄せる要素があったのかもしれません。

では「こうありたい」という思いと、実際の結果が大きく食い違ってしまうことがあるのはなぜでしょう?
それは、動機が不純だったからかもしれません。
動機がシンプルで分かりやすいほど、思い描いた通りの結果が得られやすくなるように思えます。

逆に、動機の中に迷いや打算が入り込むほど、期待とは違う結果が現れることが多くなる気がします。

では、純粋な動機とは何でしょう?
それは「ただこれをやりたい!」というシンプルな思いと言い換えることができそうです。

「やらずにはいられない」
「どうしても伝えたいことがある」
「結果がどうであれ、やりたくて仕方がない」
というような気持ちこそが、まっすぐな動機といえそうです。

反対に不純な動機とは
「これをやれば評価される」
「こうすれば認めてもらえる」
「損をしたくないからやる」
といった、外部の反応や未来の不安などに左右されるもの。

また、「未来に不安があるから何かをする」というのも、不純な動機といえそうです。

不安や恐れを感じるのは自然なことですが
「将来困りたくないから」
「嫌われたくないから」
「損をしたくないから」
という理由で行動すると、その不安を増幅させるような出来事が引き寄せられてしまいます。

「安心を得たい」という思いが強ければ強いほど、その対極にある「不安や恐れ」を経験することになりかねません。
なぜなら、強い安心感を得るためには、強い不安を感じる経験が必要だから。

たとえば、高いジェットコースターに乗ったとき、怖ければ怖いほど、終わった後に「あ~ホッとした」という安心感を味わえます。
それと同じように「安心が欲しい」という思いが強い人ほど、人生の中で強い不安や恐怖を経験することになります。

「絶対に失敗したくない」「嫌な思いをしたくない」と思うほど、思い通りにならない経験がやってくるのは、そのバランスの仕組みが働いているからと考えられます。

また「誰かに感謝されたい」「評価されたい」「好かれたい」と思って行動しているのに、逆に冷たくされたり、思うような反応が得られなかったりするのも、同じ仕組みといえそうです。

なぜなら、「人の気持ちを自分の思い通りに動かそうとすること」は、そもそも私たちにはできないことだからです。
人がどう動くか、未来がどうなるかをコントロールしようとすると、人生の流れとズレが生じ、思いがけない結果につながります。

では、どうすれば物事がスムーズに進むのでしょうか?

それは、「自分は何を感じたいのか」「どうありたいのか」という、自分の内側の思いにフォーカスすること。

「人にこう思われたいから」「未来に困りたくないから」という考えから離れ、「ただやりたいからやる」「伝えたいから伝える」といったシンプルな動機で動くこと。それが、最も流れに自然と乗る方法のような気がします。

もちろん、今までの習慣をすぐに変えるのは難しいかもしれません。
けれど「そもそも、なぜ自分はこれをやろうとしているのだったっけ?」と問いかけるだけでも違ってきます。

未来の結果にとらわれず、ただ今やりたいことをやる。
それを少しずつ実践することで「こんなに自然に物事が進むんだ」と少しずつ実感できてきます。
無理に頑張るというのは、抵抗になってしまうので、できる範囲で試していくことによって、少しずつ変化に気づけるようになっていくと思います。


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