食事は何を食べたかではなく、だれと食べたかが重要だ
先週、家族でディナーバイキングに行く予定だったが、とある事情で泣く泣くキャンセルをした。
そして、代わりにデリバリーピザをたべることになったのだが、僕のオーダーはいつだってペパロニとチーズだけの、いわゆるペパロニピザだ。
過去に、キャンペーンで安くなっているものや、新商品に興味を惹かれ冒険してみたこともあるが、毎回「やっぱりシンプルなペパロニピザにしておけばよかった!」後悔してきた。
そんな失敗を何度もくり返し、いつからか上記のシンプルなルールを守っている。
いまのところ、このルールのおかげで毎回ピザを食べたあとは大満足である。
ペパロニピザと言えば、僕の好きな米国のコラムニスト、ボブ・グリーン氏の「反グルメ論」というエッセイを思い出す。
ある日、ピザに目がないボブは、友人から「世界一のピザを食べてみないか?」と誘われ、車で一時間ちょっとかかるピザハウスまででかける。
そこで、ボブ・グリーンは心の中で自らが作ったルール、「断じて食べ物のために旅をしてはならない」を破ったことに対して、自戒する。
このボブの価値観は、ぼくはとてもよくわかる。
もちろんぼくも人並みに美味しいものは好きだが、食べ物のためにわざわざ1時間離れたところに出かけたり、行列にならぶほどのグルメではない。なにかの用事で行った先で、その周辺にある飲食店の中から、そのとき食べたたいものを扱う店に入るだけだ。
ただ、年を重ねることでわかってきたことがある。
それは、だれが言ったか定かではないが「食事は何を食べたかではなく、だれと食べたかが重要だ」という言葉が、そのとおりだなと思えるようになってきたことだ。
たとえば、ぼくの場合、デリバリーピザを食べるときは、ものすごく思い出に残っていることが多い。
なぜなら、デリバリーピザをオーダーするときは必ず誰かと一緒で、集まって、ワイワイしながら食べるからだ。
というわけで、あまりグルメでないぼくには、やっぱり食事は「何を食べるかより、誰とたべるか?」ということが結構大事なような気がします。
ちなみに、ぼくがいまま食べた中で一番美味しかったピザは、妻と初めて海外旅行でフロリダへ行ったときに食べたもの。夜間に現地につき、ほとんどのお店が閉まっている中、ようやく見つけたハイウェイ沿いのピザ屋でテイクアウトしたペパロニピザです。
これがそのときに写真。
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