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俳句 垂乳根の妻(自由律)
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モンローのように髪染めて歩く秋の街
君が見つけるまでぼくはひとりでタンゴを踊る
いくじなし。メール五文字のグッドバイ
綺麗な大根の群れ渡る昭和橋川は流れる
シンクに放置された食べ残しのメロンの虚無
秋の日曜の遅い朝食のバターの匂い。垂乳根の妻に二度目の恋
猫の家出や春夏秋冬三年目
ひとり連句(3) 【詩】ふたたびの初恋 とリンクしています。
● <モンローのように>
秋のチャレンジ。あくまでも自分のためです。
●<ひとりでタンゴ>
もてない昭和ジゴロの口説き文句。
●<いくじなし>
中途半端な恋はバイバイ。
●<大根の群れ>
若い女子の脚。ダイエットという言葉がまだ流布していなかった時代の
女子の、十代の吉永小百合とか和泉雅子とかの
あしが昭和という時代のはしにはいっぱい群れていた。
ちなみに、「川は流れる」は昭和歌謡の名曲。
古いなあ。昭和は遠くなりにけり。
●<食べ残しのメロン>
せっかく買ったきたのに。夫婦は冷戦状態。
●<垂乳根の妻>
高齢化社会ですからね。
それはそれとして、人生の秋。まだ黄昏れるにははやい。
●<猫の家出>
どこへいったやら。