【10字以内自由律】春のしたたり
10字以内の自由律です。「山頭火に遊ぶ-短く、そして鋭く」で山頭火やその他先人の俳句を10字以内にするとどうなるか、という遊びをやりました。そのときのものを再掲します。
今回は「したたる(滴る))」をテーマに詠んでみました。
「したたる」は言霊を感じさせる動詞です。いろんなものをしたたらせたくなります。
ダリの「記憶の固執」という絵をご存知でしょうか。あそこには時計がしたたっています。「滴る時計」で8音です。
「したたる」一語でいろんなものが液状化できますが、「5音」奪っちゃいますから、あと5音しか残りません。そこがしんどい悦びです。
10字以内の自由律を勝手に「先鋭句」と名前付けたんですけど、いまいちです。ですから普通に10字以内自由律としました。
10字以内自由律の効用は次の3つです。
①普通の句をつくるのが楽になる
②マゾヒスティックな悦びを味わうことができる
③暇つぶしになる
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