
「位相法や天中殺から守護神を考える」
運勢を占う時には
まず守護神を探します
どんな宿命であっても
必ず守護神を決めなくてはなりません
その守護神が健やかかどうかを見て
その人の運勢を計ることになります
守護神に関しては
今までにも記事を書いてきましたが
今回は位相法や天中殺との絡みについて
考えてみましょう
天運と地運
話を分かりやすくするために
今回は守護神が天干にあるという
設定で考えていきます
天干は目立つ場所と考えますから
守護神が天干に出る人は
基本的に上格とみます
守護神は目立つ方が良いからです
なので
このパターンだと天運があると判断します
自分の努力もさることながら
導かれるように良い運に恵まれるのです
対して
地支の蔵干に守護神がある場合は
守護神が隠れているという考え
自分の努力で道を切り開いていく人
とみます
このパターンを地運があると言います
守護神の強さ
天干に守護神があることは
有難いことではありますが
宿命全体の状況によっては
その守護神が
働きにくくなっている場合があります
例えば
守護神が丁火(松明)で
回りに癸水(雨)が複数あれば
この丁火は力を発揮することはできません
あるいは
壬水があれば壬丁干合して
木性に変化してしまいます
そうなると
守護神であった丁火が乙木に変化して
守護神の役割を果たせなくなります
では
逆に天干に出ている守護神を
強める働きについて考えてみましょう
その守護神に根があるかどうかを
見ることで
その守護神が強いかどうかがわかります
地支の中にはいくつかの干が入っているのですが
それらを蔵干といいます
天干の守護神と同じ五行の蔵干がある地支を
根といいます
つまり
天干の守護神と同じもの(比和陰陽)が
地支(蔵干)にあれば
根の丈夫な樹木になぞらえて
守護神はしっかりしていると考えるのです
〇 〇 丁
〇 〇 午
己
丁
このような宿命で丁が守護神であれば
午は根になります
午の蔵干は己土と丁火です
こういう宿命は守護神がしっかり働き
まずは上格です
後天運の位相法
上記の宿命で
丁を邪魔するものがなければ
良い宿命ということになりますが
後天運次第で状況に変化も
起きてきます
後天運を見る時に
位相法を使うことがありますが
特に注意しなければならないのは
この守護神の根がどうなるかです
例えば
上記の宿命で
年運に丙子などが回ってくれば
子午の冲動(対冲)ということになります
守護神の根である午が打たれている形です
こうなると守護神が働けなくなります
年運 日 月 年
丙 〇 〇 丁
子 〇 〇 午
↑____冲動____↑
後天運の位相法は細かくチェックしていくと
ああでもない
こうでもないと混乱し
判断がむずかしい状態に陥りやすいです
なので
守護神の根っ子に着目してみるようにしたら
良いでしょう
守護神の根が散法でやられていれば
要注意の年だと判断します
守護神と天中殺
最後に
上記の年干支「丁午」の宿命が
生年中殺であったらどうでしょうか
つまり
天干の丁が守護神なのですが
中殺を受けている状態になる場合です
この宿命の人物が
成人しても親元で抱えられるような
生き方をしていれば
この年干(丁)の守護神は
働けないと判断することになります
この人物がもし実家を出て
生年中殺を消化する生き方をすれば
つまり
生年中殺を解除するような生き方を
するようになれば
この年干の守護神も天中殺から解放され
守護神として稼働するようになると
考えて良いでしょう
***
今回は守護神の働きについて
その一部ですが考えてきました
様々な状況によって
守護神をどう考えるか
実はとても難しい話でもありますが
避けては通れない内容です
最後まで読んで頂き
ありがとうございました
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