【らんまん】ネジバナの話がもう少し聞きたかったな
東京国立博物館は、知る人ぞ知る都心で様々な野花が見られるスポットでもあります……あと江戸城の内外も緑が豊富です。
そんなトーハクの……法隆寺宝物館の向かい側で表慶館の裏手にあたる場所で、6月頃に見られるのが【ネジバナ】です。
昨日の連続テレビ小説『らんまん』では、牧野富太郎さん……槙野万太郎……が、地面に這いつくばって【ネジバナ】を見つめていましたね。そして「どうして、こんなに捩れて咲いているんだろ?」と言ったようなことをつぶやいていました。
【ネジバナ】を見ると、誰もが同じように不思議がるはずです。答えが書いていないかと、牧野富太郎さんの『牧野日本植物図鑑』を開いてみましたが、残念ながら、捩れている理由については触れられていませんでした。
ただ、せっかくなので、どんな風に記されているかを、下記します。【ネジバナ】は、【もちずり(盤龍參) 一名 ねぢばな】の項目に記されていました。
一つ一つの花に関しての記載部分を太字にしてみました。
現代語に近づけて見ると、以下のような感じです。
「上部に捩れた穂状の花序を作り、多数の桃紅色の小さな花を並べます。その形はかなり美しく愛らしいです。花茎には、子房と一緒に立毛が生えています。花は横向きで鐘形であり、開かずに平たくなりません。花の花弁は卵形で鋭く、唇弁は淡い色をしており、逆卵形で、上部は広く、縁に微かな歯を刻んで反り返っています。」
ちなみに『牧野日本植物図鑑』は、1つの草花につき和名と通称もしくは俗名というんでしょうか、それにラテン語風の登録名称、さらに上記したような説明文(190文字前後)が記されています。すごいのは……“図”鑑なので当然ですが……1つ1つにイラストが描かれていること。これが3,235図もあります。
わたしも野花には惹かれるものがありますが、こんな形でまとめることは、一生かけても無理だろうなと……。
今後、【ネジバナ】の捩れて咲く理由を、ドラマで言ってくれたら、うれしいなと思います。
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