【ニュース】上野の科博に展示されていたゼロ戦を発見!
昨日は久しぶりに国立科学博物館のホームページをチェックしていました。前回のnoteで記した、科博で開催される『「標本バカ」の特別企画』のパンフレットを読んでいたからです。
そうしたら、お知らせ欄に「科博廣澤航空博物館のVRを公開しました」と記されているのを見つけました。たいていの人は、「え? 廣澤?」って思いますよね。「科博」の「航空博物館」ってなんだ? 「廣澤」ってどこだよ? と。
あまり知られていないように思うのですが、この「廣澤(ザ・ヒロサワ・シティ)」っていう(人の名前に由来する)場所には、自動車、バイク、電車のゴイスーな博物館があるんです。
※2023/04/16現在、以下で紹介する同館の博物館エリアは、いずれもリニューアル工事中で、通常公開はされていないようです。
■YS-11の量産初号機が展示される!
わたしは関東で生まれ育ったのですが、こんな場所があると知って初めて行ったのは、ほんの2年前のことでした。
自動車やバイクに関しては、もう数え切れないほど展示されています。また自動車とバイクに関しては、展示品がすべてそのまま公道を走れる状態に、常に整備されている……とかだった気がします。そのほか、鉄道も何両かが外に展示されています(走行しません)。鉄道に関しては、大宮や京都の鉄道博物館には及びませんが、触ったり乗れたりする車両もいくつかあり、当時は小1だった息子が、大はしゃぎしていました。
2年前になぜザ・ヒロサワ・シティへ行ったかと言えば、科博が所蔵している戦後国産初の旅客機(飛行機)「YS-11」の公開日があったからです。「YS-11」が、ザ・ヒロサワ・シティに移送されて、組み立て中だったんですよね。
上の写真は、機体後方から見たものです。尾翼を取り付け中ですね。機体登録番号の「JA8610」が意味するのは、この機体が量産初号機だということ、YS-11で最も若い番号なんです。現存するYS-11の中で、試作機を除く、最古の機体であり、日本の飛行安全確認の点検機としての任務を担っていた航空機です。
この「YS-11 JA8610」が、一度分解されてザ・ヒロサワ・シティに持ち込まれて、組み立て中に一度公開されました。その時に、たまたま公開のことを知って、応募かなにかして、見に来たんです。
■科博廣澤航空博物館にはゼロ戦も展示!
YS-11の組み立ては、同年に終わっているようなのですが……なぜか正式な公開がまだされていないんですよね。ただし、科博のホームページを見ていたら、その科博廣澤航空博物館の中の様子が公開されていました。
その博物館内の写真を見たら……かつて科博の地球館に展示されていたゼロ戦があるじゃないですか!! こちらのゼロ戦は2022年春までは、科博に展示されていたのですが、(わたしたち家族からすると)忽然と姿を消して、「しんかい6500(1/2模型)」などに変わってしまったんです。
こちらのゼロ戦(零戦)は、1972年にラバウル沖の海底で発見され、後に引き上げられた機体です。偵察用として複座に改造されているのが特徴。エンジンが見えるようにエンジンカバーを外した状態で展示されていました。
ちなみにエンジンは、中島飛行機(現:SUBARU)の空冷2重星形14気筒の「栄」12型で、940馬力でした。
諸元などの詳細は、まだ科博(理工電子資料館)のホームページで見られます。
ちなみに、前述のザ・ヒロサワ・シティ内の、科博廣澤航空博物館の中の様子を見ると、ヘリコプターも写っていますね。これも科博が所蔵している「シコルスキーS-58(HSS-1)」で、南極観測船の「宗谷」と活動していた機体です。映画『南極物語』で知られる、南極に取り残された「タロ」と「ジロ」を救出した機体とのことです。
■科博廣澤航空博物館の場所
このザ・ヒロサワ・シティ……凄い展示品が揃っているのに、いまひとつ(地元以外で)メジャーではないのは、プロモーションをほとんどしていないのと、その不便な場所にあるかと思います。
ザ・ヒロサワ・シティは、茨城県筑西市にあります。下の地図は、都心から自動車で行った場合のルートですが、1時間半くらいで着きます。ちなみにGoogle Mapで検索したところ、公共交通機関を使ったルートは無いということでした。
以上、科博廣澤航空博物館ですが、オープンする日が来るのか? と心配になるくらい、とにかく情報が少ないような気がします。ただ、これはもう楽しみに待っているしかないので……待ちましょうw
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