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雨が降る 点と点とが つながり落ちる たくさんの点が 水たまりをつくる 点と点とが輪を作る …
したたる汗 にじむ汗 にぎる汗 目から零れる汗 冷えた汗 夏にかく汗は久しぶりだ いくら…
梅雨の頃の朝に咲き 夕方には散ってゆく その一日は 永遠の長さ 初めて生を受けて その長さ…
ふたりの間に 長い沈黙が流れていた その沈黙に耐えきれず 小鳥が美しい声で鳴いた とろける…
まだ薄暗いうちに 目が覚めた 窓から冷たい空気が 流れ込み 外は雨が降っていた 昨日までの…
朝から重い足どりに 目線は俯きがちとなる 耳にイヤホンを入れ 音楽を聴けば 音のリズムに心…
駅のホームで線路を見ていた 綿毛がくるくると舞っていた 綿毛は枕木に留まり 落ち着く場所を探していた そわそわと落ち着かず ここは違うというように やがて電車が入ってくると 綿毛は急いで立ち去った ふわふわと空を舞い 落ち着き場所を探す綿毛 そうやってどのくらい 旅しただろう この旅は いつ落ち着くだろう
屋根の上の二羽の小鳥 くちばしをすり合わす ひとたび嵐が吹き荒れて 新しい朝が来れば 雷に…
僕は翼を広げた 広げた翼の羽根の 一枚一枚 一枚一枚に 意志が伝わり 広がってゆく 大きく…
昼に見る夢 その夢を追いかける 蝶が空を飛ぶように あちらへこちらへ飛び回り どちらを生…
鳥の声が空に響く 僕の胸の扉を開く 朝の鬱鬱とした気分を その歌声で消してくれる 明るく…
深い夜 公園の木々 深い緑に包まれ 深い闇を纏う 緑が深くなるほど 闇は深く濃くなる 音さ…