私にとっての兵站
コテンラジオの秀吉・家康の回を面白く聞いている。
この中で繰り返し、秀吉の兵站力がすごいという話がでてくる。各地の大名を従え、天下統一を果たしたのは秀吉のロジスティクスが他を圧倒していたからだということ。
そして、彼がどうしてそういう力を持てたのかということの理由に、他の大名たちと比べて生まれと育ちがよくないため、城を建てるために石を運んだり、走り回って戦に参加したり、食料を補給したりといった実際の経験が豊富だったことが挙げられていた。
秀吉のすごいところは、ただ単にそういう経験をしてきました、ということではなく、それらの経験をまとめ上げ、自分で使っていくことができたことのように思う。
カウンセラーにとっても、多くの経験を積むことはとても大切なことのように思う。そういう意味で、真面目に大学に入って大学院に進み、勉強ばかりしてきた、というだけでは物足りない。
私は分析を受けている時、先生から「遊びが足りない。」と言われた。「もっとお金を使わないといけない。」とも。
そういわれた私が今、「大人の遊び場を作りたい」って、どういうことなんだ、と少しおかしい感じもするが、大事なのは、「遊びが足りない自分が、そういう自分を使って、どういう風に生きていくのか」ということかと思う。
人にはそれぞれ、足りない部分もあれば、持っているものもある、そういう自分自身から目をそらさずに、成長していく、そういう人間でありたいと思うし、きっとそうできるという気持ちがある。
自分自身に希望を持つことができなければ、会う人たちの中に希望を感じることもできないのではないだろうか。
「経験」を「希望」につなげていくこと。私も兵站の力を高めていきたい。