書籍レビュー『超・箇条書き』
ビジネスマンなら誰しも、取引先からわかりにくいメールをもらった経験はあるだろう。
・何を伝えたいのかわからない
・何をすればいいかわからない
・文章の構造が読み取れない
ただでさえ時間がないのだから、もっとわかりやすく伝えてほしいと思ったことは多いはずだ。
ただ、ふり返ると自分の伝え方は相手にとってどう見えているか、不安になる。
本書はそうした場面で超箇条書きを使って、よりわかりやすく端的に伝える方法を教えている。
本書の内容自体も超箇条書きのメソッドに従って書かれているので構造が分かりやすく読みやすい。
そもそも人は、他人の話を聞いているときに無意識のうちに文脈の構造を読み取ろうとしてしまうものだ。
・今話していることが問題なので、この後に解決策の話があるのだろう
・具体的な事例を話し出したので、いくつか事例がつづくのかな
・過去の話が出たので、現在・未来の話もするのだろう
こうした文章の構造を相手にわかりやすく伝えることで、相手も聞くことに集中できる。
しかし、それだけでは相手の記憶に焼き付かない。
自分が伝えたいことを焼き付かせるために、本書にもあるような「スタンスを取る」ことが重要である。
〇〇を推進する、〇〇を強化する、のような具体性のない、当たり障りのない言葉では人は動かせない。
××ではなく〇〇だ、××を捨てて〇〇を取ろう、のような覚悟を持ったメッセージを発信するよう心掛けたい。