ティクナットハン師「日常生活のためのマインドフルネスのことば」を訳してみる①
ティクナットハン師の「Present Moment, Wonderful Moment, Mindful ness Verses for Daily Living」を訳してみるシリーズです。記念すべき(???)第一回は「Waking Up / 目覚めに」
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1日をどんなふうに始めるかでそのあとが随分と変わる気がします。起きた直後に水を飲む、ベットメイクをする、すぐに汗が出るくらいの運動をする、などいわゆる自己啓発の世界ではいろいろなことが推奨されています。でも気持ちの面ではどうでしょうか。
ヨガでは、始めにどのような意図(Intention)をもってこれからヨガを行うのか、決めることが推奨されます。自分に対する労り、あるいは、困難に負けない意志など、なんでもいいとされていて、思い当たらなければ決めずに始めても構わないと私は先生から言われました。場合によっては、ヨガを終えた後に思いつくこともあるそうです。その場合、それをマットを降りてからの時間で大切にしなさい、ということでした。
上に取り上げた偈文は、その日1日をどのようなものとして受け取るのか、またどのような方向性で生きようとするのかを確認するための、これから始まる24時間についてのintention(意図、方向性、つもり、志)の言葉になっています。ただ、その内容は仏教に沿ったもの
になっています。
this morningは今朝ではなく、この朝であり、すべての瞬間は時間を超えた今であり、その次元においてすべての存在が自分でもあり、そこに向き合う時慈悲しかありません。
慈悲の存在として生きることを自分に約束して1日をスタートできたら、今までとは違った生き方ができる気がします。
最後の三行(原文だと最後の二行)は、起床時に限らず思い浮かべることがあるのですが、その度に、1日の初めの気持ちに心を戻してくれます。
原著はhakoneccoが訳した詩の部分と、より詳しい解説の部分に分かれています。このシリーズでは、詩の部分の翻訳にのみ挑戦する予定です!