この時期になると必ず見かける間違い(2-1)自家製ヨーグルト 【機能性ヨーグルトは自家培養はできないよ】というお話し
秋冬になると、風邪はもちろんインフルエンザが流行してきますね。
昨今はインフルエンザも冬だけでなく、夏なども流行の兆しがあるみたい。
そんなとき、免疫力をあげようと何をするか?
手軽なところで「発酵食品を食べる」方は多いんじゃないかなと思います。
特に「ヨーグルト」はコンビニなどをはじめどこでも安価に買えるのでチョイスする人は多いはず。
ヨーグルトは条件さえあえば、自分で作ることも可能なので、節約なんかも兼ねて自宅でヨーグルトを作っている人も少なくないんじゃないかなと思います。
ヨーグルトは発酵食品の中でもダントツな市場規模
物価、あがってますね~。
特にここ1-2年は物価が真綿が首を絞めるようにじわじわとあがっていき、ヨーグルトなんかもその例外でなく市販品を購入すると、
あれ?こんなに少なかったっけ?なんてことになってます。
セールになっててもだいたい体感としては最低でも30円くらい上がっている感じがします。
ところで発酵食品の中でも乳酸菌市場はべらぼうに市場規模が大きいって知ってました?
スーパーの売り場を見るとそのことがよーくわかります。
ヨーグルトはスーパーの中でもダントツに売り場面積が広い商品のひとつです。
売り場面積が広い=売れている
非常にシンプルですね。
ヨーグルトを含めた乳酸菌の市場規模は、もともとインフルエンザなどへの効果が注目され、特にドリンク系の市場が伸びていたのですが、
ここ数年のコロナ渦の免疫力への注目も重なって爆上がり。
2022年の乳酸菌(原料成分)の市場規模は前年比9%増の48億円となり、23年は51億円に拡大する見込みともいわれています。
去年は睡眠環境の改善などの期待からヤクルト1000が大ヒット
追従商品がドリンクだけでなく、サプリメントなどでも発売されていたります。
ヨーグルトは、習慣として日常の食事の中に取り入れやすいため特に人気ですね。
そんなヨーグルトですが、【市販品のヨーグルトを種に、培養できる】ため、自家製ヨーグルトを作る方も多いんじゃないかと思います。
ただ、このヨーグルト
特にいわゆる「機能性ヨーグルト」と呼ばれるものを種にしても同じように機能性をもったヨーグルトはできないよというお話をしたいと思います。
機能性ヨーグルトとはなんぞや
まず基本的なことから。
機能性ヨーグルトとは、わたしたちの腸内環境バランスを改善し、病気や疾患などの発生を未然に防ぐ乳酸菌や特定の菌類を含むヨーグルトのことを指しています。
たとえばインフルエンザやピロリ菌、血圧上昇や内臓脂肪、歯周病などを予防するための機能を持ったヨーグルト。
ドリンクタイプのものもあれば、食べるタイプのものなど本当にたくさんいろいろあります。
これらを継続的に食べたり飲んだりすることで、病気の予防の効果もあり
かつ乳酸菌で腸内フローラを健やかに保つことができる
美味しく続けられる最も手軽な方法なのではないでしょうか。
1個150円を毎日食べたら4500円
手作りなら1個分は約35円
機能性ヨーグルトの代表格といえば、明治乳業の「R-1」ヨーグルトです。
これはいまドリンクタイプと共にダントツで売り上げを見せているヨーグルト。
このR-1をはじめとするトクホ(特定保健用食品)のように科学的に根拠があるものなどは値段も高めだったりするので、そのようなヨーグルトを種に自宅で増やせたら、毎回購入するよりお得なのでは?と思いついた方は少なくないんじゃないかなと思います。
ちなみにR-1ヨーグルトの価格はざっくりと150円くらい。
これを毎日1個食べると1か月で約4500円の出費となります。
金額から見たら、まあまあの機能を持ったサプリメントと変わらない価格。
ヨーグルトは条件が整えば簡単に自家製で作ることができるため、この機能性を持ったヨーグルトを種にすれば安くすることができるのではないか?
1Lの牛乳がだいたい200円としたら、必要とする種になるヨーグルトは100g。
これを牛乳1L分作ってできる量を既製品1個分で計算するとざっくり計算で約35円でできるわけです。
1個あたりの値段が35円でできるなら、自家製でやるよねー
ってなりますね。
ところが、残念ながらその自家製機能性ヨーグルトはごくごく普通のヨーグルトなんです。
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