身体のバネを1つ増やす ~骨盤もバネになる
「鍛えれば全身バネになる」という慣用句的なフレーズがありまして、何が元ネタかと思ったらアリナミンAのCMでした。
運動のときに使える身体のバネを、一つ増やして見ようという話です。
・骨盤は3つの骨でできている
骨盤は「腰とお尻の骨」とひとかたまりに言われますが、実際は、真ん中の仙骨と両側の寛骨という3つの骨でできています。
仙骨と寛骨をつないでいるのが仙腸関節。
寛骨同士は、前の恥骨結合でつながっています。
左右の仙腸関節と、前の恥骨結合。この三箇所で骨盤は動き、バネとして機能するのです。
・両側の寛骨が羽ばたくように動く
仙腸関節と恥骨結合で、両側の寛骨は動きます。イメージで言うと、チョウが羽ばたくような感じ。
後ろの靭帯が弾力のある組織なので、骨盤は左右一対のバネとして機能します。
もともとこのバネは、地面からの衝撃が脳に伝わらないようにする機能のほか、歩くとき、ジャンブするときなどに力を貯めるように機能します。
なお、仙腸関節の前後動作もバネとして機能しますが、左右の寛骨の動きに比べれば小さいので今回は省略。
・運動するときに骨盤バネを使う
身体は面白いもので、バネとして動くと知っていると、使うように身体がくものです。
試しに、ちょっと立ってジャンプしてみると、骨盤の弾力が感じられます。膝を伸ばしてジャンプしても、ちょっと跳ねますね。走るときなどに意識すると面白そうです。
・仙腸関節が固いと腰痛につながる?
この仙腸関節のバネ、うまく動かなくなることがあります。
原因は、周辺の組織が固くなったりすることで動きにくくなることがあります(まれにズレることもありますが、それほど多くありません)。
すると、クッション性が失われたり、動く範囲が狭くなることで、腰痛などの不調につながることがあります。
もししつこい腰痛などがあるときは、関節リリースなどで仙腸関節の周辺を柔らかくすると楽になりますので、ご相談ください。
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