インフルエンザ、新書、映画
インフルエンザになってしまい、動けないので本を読んでいた。映画も見た。
ハヤカワ新書の『ネット階段の民俗学』。さまざまな現代的怪談について詳しく知ることができてよかった。
この本の主張するところによれば、最近のネット怪談やネットホラーの恐怖は物語によるものではなくなってきているらしい。コンテクストではなくデータベースが恐怖の媒体となっている、という感じ、と私は思った。
The Backroomやリミナルスペースなどのアナログっぽい演出のホラーについての言及もあり、ふーんと眺めていたのだが、これをホラーじゃなくギャグにしたものが『タローマン』なのかもなと、熱で眠れぬ深夜にテレビを見ながら思った。
もうひとつ、映画を見た。『グリーン・ナイト』。アーサー王伝説に登場する騎士ガウェインにまつわる伝説『ガウェイン卿と緑の騎士』を映画にしたものらしい。制作はA24。
もっとアーティスティックな映画かという予想を裏切って、最後まで観客を楽しませようという意図が感じられた。ガウェインの伝説に詳しくない自分だから、最後まで存分に翻弄させられた。