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【毎日読書感想文】まんがで知る デジタルの学び――ICT教育のベースにあるもの(2022/3/26_Vol606)
いやー、後半泣きまくりでした。
それぐらい素晴らしい。
全国の先生、できれば保護者にも読んで欲しい1冊ですね。
「まんがで知る デジタルの学び――ICT教育のベースにあるもの/前田 康裕 (著)」
私自身、IT企業に勤務し、IT系のNPOをやっているので自分の子どもたちの学校でのIT活用が進まない現状を見て正直なところ落胆していました。
一方、先生が抱える悩み自体については表面的なことしか見えておらず理解出来ていなかったのですが、この本を読むことでICT教育が進まない原因についても納得のできる答えが見つかりました。
結論から言えば
先生が変わらないといけないし授業のやり方自体を変えないといけない。
その上でのICT導入でなければ意味がない。
わけですね。
で、私が何がわかったかというと
これ、先生メチャメチャ大変ですね?
ということです。
私も社会人生活は四半世紀。自分のスタイル・やり方ができています。
それが突然、
これだめなんです、もういまは古いんでやり方変えてください。
なんて言われても困っちゃいますよね。
この作品では定年を控えたITが苦手な先生がメインキャラクターとして登場します。
冒頭、40年近いキャリアからのICT拒絶トークからスタート。
まぁね、そうですよね。もう定年だから変えたくないでしょう。
でもそんな先生もまずは授業スタイルを変え、子どもたちが主体的に学ぶスタイルに変えていくと、、、デジタルを活用したくなってくる!
そしてついにー、ドーン!デジタル大活用!!!
それぞれの授業の振り返りがお互いが見れるように!
今までは発表した人しか伝えられなかった「XXXさんのおかげで新しいアイデアを思いつきました!」なんていうのが見れたら嬉しいですよね?
さらに最後には主体的な学びのためには自分たちも主体的に学び変わっていかなかれば、と気づく先生たち。
いや、もうここで既にウルウルきてましたよ、正直。
でもね、こんな良い展開だけじゃないだろうと、思う方もいらっしゃると思います。
そこももちろんカバーされています。
そして私が涙したのもそのシーン。
新しい授業にチャレンジして失敗した人のエピソード。
先生たちが失敗について言及していたところ!
先輩先生からのズバリの一言。
新しいことへの挑戦を笑うべきではないでしょう
いやー、そうなんですよね。
あらゆるチャレンジは最初っからうまくいくなんてことはなく、失敗したっていいと思うんですよね。
大人の代表である先生ですら失敗しながら学んでいく、そういう背中を子どもたちにも見せていって欲しいと思います。
もちろん、親もですけども!(^^;
さらにクラスでなりすまし写真にいたずら書き事件、保護者から動画を見まくるので困るというクレームなども発生してしまいます。
いいですね、リアルにありそうなお話かつ、ついつい制限をかけておしまい、で済ませてしまいがちではないかと思います。
しかし当初は制限をかけることに賛成だった先生も
自ら学ぶ事により対話しながら進めていくべきだという方針に変わります。
そして子どもたちも自ら対話を深め自分たちの事を自分たちで決められるようになっていく。
素晴らしい。
日本全国こうなって欲しい、、、けれども冒頭の通り自己否定というのは本当に難しいと思います。
経験があればあるほどその大きな自分を否定することにつながるので。
大変だとは思いますが、頑張ってください!先生!
もちろん、保護者としてIT企業に勤める者として出来る限りのサポートをしていきたいと思います!
一緒に頑張りましょう!!