【毎日読書感想文】ALL ABOUT namco (ナムコゲームのすべて)(2020/08/23 _Vol32)
毎日読書感想文ルール
その1)毎日一冊読む・マンガもOK
その2)1行でいいから感想をNoteに書く
その3)最悪時間がなかったらもうザーッとでも読み切るw
その4)毎日といっているけどダメな日があっても気にしない!
※リンクを貼るときはアフィリエイトにしてみました、ご了承ください
今回読んだ本・マンガ
タイトル:ALL ABOUT namco (ナムコゲームのすべて)
読んだ動機/目的
現在私がIT業界で仕事をできているのは約40年前に起きたマイコンブーム、そして当時のマイコン少年たちのバイブル、マイコンBASICマガジンのおかげです。
当時その別冊として1985年10月に発売された「ALL ABOUT namco」、ナムコゲームのすべてが詰まった憧れの1冊でしたが今ではなんとプレミア価格110,000円!(2020/08/23時点)
その「ALL ABOUT namco(ナムコゲームのすべて)」が時を超え令和に復刻する!ということでこれは読まない手はありません!
先行発売で秋葉原で手に入れ読みました。
感想
この「ALL ABOUT namco」の復刻自体もそうなのですがナムコの熱い熱い、魂を込めたゲーム作りが伝わる一冊です。
本の概要は1978年から1985年に発売されたナムコゲーム、29本の資料集的位置づけです。
この本自体の資料的価値も高いのですがその魅力をさらに引き出すのが冒頭の第1章です。
なぜ、ナムコのゲームが魅力的か(※本ではマイコン少年向けにひらがなも多用)、についての解説があります。
この解説によってゲームの作り手がアクションゲームにもストーリーや設定を持って作っている、だからこそみんなが熱中するゲームを作り得たのだとわかります。
また開発の裏側のギリギリの中でどのようなせめぎ合いがあったかもうかがえます。
さて、これを踏まえて読み進めていくと例えばシューティングゲームのゼビウスが3部作の小説をもとに作られ、1万年の時を超え人工知能と対峙する物語を下敷きにして作られていたり、
超難易度アクションゲームのドルアーガーの塔の物語などのストーリーをより楽しむことができます。
さらにマイコンBASICマガジンといえばユーザー投稿型の雑誌でしたが、下記の
キミも本作りに参加して欲しいのだ
という一言からもユーザーを巻き込んだ展開がうかがえます。
まず、ゲームを作る側が世界観・設定をしっかりつくりこみ、それを下敷きに本気のモノづくりを行う。
「XXはこうする」「いや、XXはそんな動きはしない!」なんてやりとりがあったことでしょう。
ハードウェアや容量の制限などもあったでしょう。
そんな中でも、魂を込めて作品を世に送り出す。
そしてプレイヤーはその魂を受け取り、熱狂的にプレイする。
さらにメディアとしてBASICマガジンなどがユーザー同士をつなぐ。
そんな循環がまわっていたことを感じます。
資料的価値のみならず、ゲーム作りの本質や当時に思いを馳せることができる一冊です。
ぜひご一読を!
資料部分について
資料部分について紹介しますと各ゲームについてはそれぞれの設定、ステージの写真などが収録されています。
この写真、当時のものなのですが画面がツギハギなのがわかりますか?
こちらは1985年当時、画面を直接撮影して作成したものです。
画面の明るさなどが変化してしまうので同じように撮影しても継ぎ目が出てしまっています。編集の方の努力が伝わってきますね。
ドルアーガーなんて何時間かかったことでしょう、、、
各ゲームの設定では得点や各キャラの動きなども紹介されています。
ゲーム作りの参考になりますね。
全般はアーケード版をベースとしていますが、さすがはAll About、当時発売されていたパソコン版についても詳細に紹介されています。
MSX版、頑張ってます!
ミュージック大全集では効果音も含めた様々な音楽の楽譜を見ることができます。
キャラクター総図鑑では各ゲームドット絵が紹介されています。
私はこれをもとにアイロンビーズ作りが捗りそうです(^^;