「私のために生きて欲しい」と月が言ってくれよ僕らのためにさ【短歌】
誰かのために生きたい。誰かのために存在していたい。誰かのために今日という日を生き延びたことにしてみたい。誰かのために勇気を振り絞りたい。
結局僕は、何者かになりたい。
人間が今ここに存在しているということに本質的な意味も理由もないと思う。
ちっちゃい何かが海底火山の熱を吸収して意味もなく生命活動を始めた時から、地球上の全ての命は意味もなく生命活動を続けている。
僕が今日生きているのも、死ぬか生きるかの選択でだらしなく、生きることを妥協して選択してきたからに過ぎない。
僕という人間存在は、それ自体ではなんの意味もなさない。
そこに家族がいて、仲間がいて、大切な友達がいて、あなたがいて、初めてそれは僕になる。
僕という存在はあなたに形創られている。
ドクター・ヒルルクがワポルを前にして言い放ったこのセリフは有名ですよね。ドラム王国編屈指の名シーンです。
人が死ぬのは人に忘れられた時ならば、孤独は死を意味すると思う。
僕は誰かの記憶に残りたい。誰かを形成する何かの一部になりたい。
誰かの存在の証明になって、そのことが僕の存在の証明になって欲しいんだ。
宅浪は苦しい。誰とも話さない日が何ヶ月も続く。
間違いなく孤独だけど、孤独だと感じることは毎日顔を合わせて僕を支えてくれている家族への裏切りにも思えてしまって、ひたすらに自分を傷つけたくなる。
僕を養うために仕事をしてくれている父親に、僕を生かすためにご飯を作ってくれている母親に、僕は何かしてあげていれてるだろうか。
僕がいることで両親が一生懸命働けるんだと、僕の存在が両親の存在の証明になっているんだと、そう自己暗示することで何とか今日を乗り切っている。
誰かのために生きている実感が欲しい。誰かに必要とされている実感が欲しい。あなたに「私のために生きて欲しい」と言って欲しい。
あなたが月だったら、どれほどいいでしょうか。
姿を見せてくれない日もあったりして意地悪だけど、なんだかんだそこに居てくれる。僕の存在の証明が、月だったら、どれだけいいことか。
でも月はいつだって静かだ。ただ僕を見ているだけ。
やっぱり、あなたは人間でなきゃいけない。誰かから求められなければ存在できない弱いあなたでなきゃいけない。
ねえ、だからどうか言ってください。心の中でもいいから「私のために生きて欲しい」と。
あなたは僕のために生きて。僕のために寝て起きてご飯を食べて。僕のためにnoteを書いて。いつ読まれるかわかんないけど、僕のために気長に待っててよ。
僕はあなたのために生きるから。あなたのためにこのnoteを捧ぐから。
you color my life, and I color your life.
がんじがらめで生きていたいね。
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