【毎日短歌】東京都同情塔/九段理江【書評】
2023下半期の芥川賞受賞作「東京都同情塔」を読みました。
言葉が大きなテーマ。
最近隆盛する「多様性」や「平等」や「言葉遣い、表記」、さらにオリンピック問題やコロナ禍など時事問題までも広く扱っている。
世界的に有名な建築家の中年女性と貧困の若年男性のやり取りを中心に物語が進み、所々で出てくる伏線がぽんぽんと回収されていくのでテンポ良く読み進めることができた。
登場する人物やもの全てにおそらく意味があり、何らかの比喩であることが手に取るようにわかるのだが、彼らが吐露