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夢をあきらめる幸せ~日常の充実感を得る~


熱に浮かされた夜に浮かんできた考え

 先月2024年11月23日、昼頃から急激に胃腸の不快感と鈍痛を覚えた。

 悪寒も走り、微熱も出てきた。いつもは大食漢の私が晩食も採れずに夜9時ころには布団に入った。

 布団に入るなり、これはコロナウイルスの後遺症ではないか、と思った。少し前に2度目のコロナウイルス感染し、38度台の熱が出て臥せっていた。

 具合が悪かったのは3日間だけだったが、二度目のコロナは後遺症的なものが長引く感じである。

 熱も少し出てきたので、寝ているとも目覚めているともよく分からない虚ろな状態で、ある考えが、ふっと浮かび上がってきた。

 それは、夢を諦めたら幸せになれるのではないか、ということである。大きな目標をあきらめる、と言い換えてもいい。

 そのような考えが、とつぜん浮かんできたのである。

慢性的ストレスの原因はこれだった?

 そのような考え浮かび上がるまでに至るまでには、いくつかのプロセスがある。

 最初のきっかけは2年半以上前の2024年2月末頃から丸一年つづいた強度のうつ状態だった。

 人生最悪の精神状況からはその一年後に脱したことは一度noteに書いていある。また、これと絡めて単純に鬱なのか更年期障害なのかわからない、という一文も書いたことがある。

 で、あらためてここ2~3年のことを思い出し、コロナの後遺症なのに、夢うつつ、発熱の中で、よくこんな作業をやったものだと我ながらあきれる。

 でも、体調の悪いにもかかわらず自分自身の状態を整理したのだから、記録しておくのも悪くないだろう。

 前述の過去2回のnote記事を踏まえ、結論を言う。
いまの自分の不幸と慢性的ストレスの原因は、夢を持ち、大きな目標を持っていることだ」と気付いた。

 したがって、夢をあきらめれば解決する。
 
ここに至るまで過程を整理してみたい。きわめて個人的なことだが、ひょっとしたら、他の人にも参考になるかもしれない。

暗闇から抜け出たきっかけ三つ

 冒頭に書いたように2022年2月末から、人生最悪のうつ状態になったのだが、長い(といっても1年間だが)トンネルを抜け出たきっかけを振り返る。

①歳を取ったんだな、と自覚できた。
 
いろいろな計画や目標があり、それ相応の努力をしたり、それなりの行動をとっているのに焦燥感が募り追い詰められている感覚があった。

 あるとき、その原因のひとつは自分が老いたことだと気づいた。肉体的にも精神的にも老化し、意欲まで衰えている。なまじ高い目標や理想があるから現実とのギャップがある。

 簡単にいうと「ああ、オレも歳を取ったんだなあ」と気づいただけ。さらに「もしかしたら更年期障害かもしれない」とも思った。

 だからどうしようということはないのだが、あえて一つ上げるなら、老いているんだから、「今までとは発想とやり方を変えよう」と思ったことである。

②現実には何も起きていないのに、頭の中で勝手に考えていた
 
最悪の状態だった期間、ひとりで感情的になったり怒ったり、不安になったり、悲しくなったりしていた。

 これも笑えるのだが、あるとき突然、現実には何もトラブルが起きていないのに、頭の中で勝手にストーリーや出来事をつくりだし、ひとりでいやな思いを味わっていることに気付いたのだ。

 ほとんど妄想である。気付いたときは苦笑した。

③ロシア語を学習し始めた
 もっと分かりやすいのは、精神状況が悪くなって一年が過ぎたころからロシア語の学習を始めたこと。

 一時は集中して学習していたので、抜け出したきかっけ①②より、明確にこれががいいんだなとわかった。

 何かことを新しいことに集中すると気がまぎれることには納得できた。

 この3つきっかけで、暗闇から光の方向に歩き出せたのだが、あえてもう一つ付け加えるとすれば、あまりにも多い未完了の作業をひとつひとつ完了させようと、行動を始めたことだろう。

抜け出した! と思えたあの日の朝

 うつ状態は抜け出してはいたものの、鳴かず飛ばずの日々を過ごしていた。慢性的なストレスも感じていた最近だった。

 そして、コロナウイルス感染の後遺症で熱を出し、一夜明けた11月24日の朝。

 熱が下がってすっきりしたと同時に「ああー、抜け出した!」と目が覚めるなりに自覚した。

 いろいろと要因はあるだろうが、慢性的なストレスの最大の源は夢を持っているからだと気づいたから。大きな目標をもっているからだと言い換えることもできる。

 それをあきらめ、止めたらすっきりするのではないかと、熱が下がった朝に確信したのだ。

 夢を持つことが明らかに不幸の原因になっている。だったら今すぐ、夢をあきらめ大きな目標を中止すべきだ。

 その代わり、趣味、家庭、仕事、社会活動、学習など、各分野でそれぞハードルの低いゴールを設定して実行していくことにした。その方が、圧倒的に充実して楽しい。

 そのように考え方を変えたら、なにか憑き物が取り除かれたようなすっきり。ほんとうに、取りつかれていた霊が抜けていったような気がする(笑い)。


 


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Hayashi Masaaki 林克明ジャーナリスト
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