【My本棚】正欲
1. 内容をひとことで
他者と正欲を共有できることが、人をこの世界につなぎとめている
2. どういう意味?
正欲
「社会的に正しく在りたい」「マイノリティになりたくない」欲求
人はみんな不安を抱えて生きている
自分が正しいかどうか、マジョリティかどうかを常に確認したい
例)性的嗜好の共有と異常性癖への嫌悪
孤独になることに恐怖と絶望を感じる
関連)エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』
正欲の共有→他者からの共感→自身の正常性に対する安堵
自分は社会の一員であるという自覚と安心感を感じる
3. この本はなぜ書かれたのか?
「多様性」の過大評価に対する問題提起
「多様性」は安易に使える言葉ではない
「自分にはわからない、想像もできないようなことがこの世界にはいっぱいある。そう思い知らされる言葉のはずだろ」
4. 私たちは何ができる?
正欲の危うさを自覚する
自分の正義 ≠ 相手の正義 の可能性があることを認識する
話し合う
対話を通して相手の正義を理解しようとする
共感はできなくても、理解しようと努力することはできる=愛
5. 一読のススメ
自分のマイノリティ性に苦しんでいる人
「多様性」という言葉に違和感を感じている人
(強烈に引き込まれるという意味で)暴力的な読書体験をしたい人
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