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大切なものに宿る祖母の愛情

今回は参加しているメンバーシップ「ゆるふわ会」の今週のテーマ、「自分の持ち物で一生大切にしたいもの」についてです。

今回のテーマはお題案を出し合った際私が挙げたもので、採用していただきました。

ロロマクラシック(システム手帳)

何度もnoteで書いている通り、私は無類の手帳好きです。

大人になってから初めて手に入れた本格的なシステム手帳が、このロロマクラシックでした。

数千円で手に入る綴じ手帳ばかり愛用してきた私にとって、本革のシステム手帳は高価で手が出しづらいものでした。

そんなあるとき、外への出歩きが減った祖母が「私はもうあんまり使わないから」とまとまったお金をくれたのです。

祖母がくれた大事なお金を何に使うか。おのずと心はロロマクラシックに定まりました。

買いたての頃の詳しい話はWebマガジンのエッセイにて書いています。

この手帳は普段のスケジュールを書くために使っていません。
自分のデータベースにするべく、パーソナルデータや転居歴、心のクセと対処法、心に残った息子の言葉などをリフィルに書いて綴じています。

ロロマクラシックは本革の手帳のなかでもかなり硬質で、汚れにも強い印象です。
何十年も使っていくとどのように年を取っていくのか。その間に使い方は変わるかもしれませんが、手入れをしつつ長い年月楽しみたいです。

真珠のネックレス

私がまだ20代前半の頃、祖母が母・私・妹にそれぞれ真珠のアクセサリーをプレゼントしてくれたことがありました。
おそらく冠婚葬祭の際、きちんと身に着けられるものがあるようにと贈ってくれたのだと思います。

初めてつけたのは父方の祖母か、曾祖母のお葬式のときだったはずです。

以後も結婚式の出席や、近年だと息子の卒園~入学時、祖母がくれたネックレスをつけるのが儀式のようになっています。

30代になってからアクセサリー類を整理し、数えるほどしかない手持ちのなかでも、このネックレスは大事なときに必ず首元にあるのだろうと思います。

母方の祖母は私が産まれたときからずっと一緒に住んでいて、もうひとりの母みたいな存在です。

しつけに厳しく、小学生の頃、買ってもらったノートを雑に使ってしまって「そんな風に使うならもう買わないよ」と叱られたのをいまでも思い出します。

かといって性格まで冷たい訳でなく、畑で採れたとうきびやじゃがいも、かぼちゃをしょっちゅうおやつ代わりに出してくれたり、大人になってから帰省しても一緒に散歩しながら色々話したり、可愛がってもらった記憶のほうが強いです。

今回挙げた大切にしたいものには、どちらも祖母の愛情がこもっています。
祖母の年齢になるくらい歳を取っても、大事にしたいです。


※ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。ありがとうございます。

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おおやまはじめ/手帳と暮らしのライター
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