「楽しい」の正体
先日タイムラインを見ていたところ、面白そうな企画に出合いました。
まと。さんが主催する、「#つながりことば」です。
自他記事から好きな「ことば」を選び、その「ことば」について記事を書くというもの。
参加しようと思ったのは、最近の自分のnoteを見つめ直したかったからです。
最初はほかの方の記事を読んだ方が普段使わない言葉に触れられるとも考えました。
ですが、それ以上に自分が選んでいる言葉を客観的に見てみたかったのです。
なので、飛び入りで参加させていただきます。よろしくお願いします。
①自分の記事から好きなことばを探す
選んだのは「楽しい」です。
元記事はこちら。
心の調子が思わしくなかった3月、美容室で髪を整えてもらったら「楽しい」気持ちが戻ってきた。そんな内容です。
私の1番好きな漢字は「楽」でもあります。
ラクをしたい、よりは「楽しい」「気楽にいこう」という気持ちが強いです。
運営している手帳・文房具のWebマガジンでも、「手帳や文房具を使うのって楽しいよ!」と伝えたい気持ちがあります。
では、「楽しい」とは具体的にどんな状態なのでしょうか。
この機会に腰を据えて考えてみることにしました。
②語源を調べてみた
語源を調べると、面白い結果が出てきました。
普段から慣れ親しんでいる言葉でも、意外と語源は知らなかったりします。
確かに音楽を聴いているときは、明るい曲でなくても楽しい。
③楽しい=明るいイメージだけではない?
ここで「楽しい」という言葉に疑問が生まれます。
一般的に「楽しい」からは、以下のようなイメージが浮かぶはずです。
ところが、前述のように明るい曲でなくても音楽を聴くのは楽しいのです。
例えば、XJAPANの「紅」を聴くと血がたぎる方も多いはずです。
うちの息子はYOSHIKIのドラムが鳴り始めると激しく踊り出します。
また、私は料理番組を観るのも楽しいです。
食材が丁寧に処理され、おいしそうな料理に変身する過程を眺めていると心が落ち着くのです。
「わくわく」に近いのかもしれませんが、より見入ってしまうのは料理家の方々の手さばきや細やかな作業、つまり「ディティール」です。
④私なりの「楽しい」の定義
自分なりに「楽しい」の定義をするにあたって、ある曲が非常に参考になりました(紅ではありません)。
久保田利伸さんの「LA・LA・LA LOVE SONG」です。
久保田さんといえば歌唱力に注目がいきがちですが、私は歌詞も大好きです。
ストレートな言葉を曲に乗せるアーティストが増えた一方で、彼は平易な言葉の組み合わせで心を突いてくる。センスがないとできません。
まさに「楽しい」が詰まっている、「LA・LA・LA LOVE SONG」のサビから引用します。
この一節からヒントを得て、私なりに定義した「楽しい」は、
『心躍る「今」を味わっている』でした。
非日常に感動するときも、丁寧に作られる料理を眺めているときも、音楽のリズムに乗るときも、その瞬間を味わっている。
それが「楽しい」の正体なのです。
おわりに
言葉にすると、当たり前のように思えるかもしれません。
ですが改めて「今、この瞬間を大事にする」ことの大切さに気づけた気がします。
語源を調べたり、自分で意味を再定義することで、もっと言葉への愛着が強まりました。
この記事を書いている時間自体が楽しかったです。
まと。さん、楽しい企画をありがとうございました!
※ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。ありがとうございます。
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