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花粉症の対処方法

春の花粉症の対処方法を書かせていただきます。

花粉症に対して、「このツボを押すと効果がある」という記事を、春の花粉症が流行る時期になると目にする機会が多いのですが、押して効果が出ない場合がかなり多いと思うのです…

効果が出ない場合、まず考えなくてはいけないことがあるのですが…ちょっと説明が必要だと思うので、詳しく書かせていただきたいと思います。

花粉症に効果がある方法は○○


私の経験上、花粉症に一番効果が出やすいのは「絶食」です。

…言い過ぎました。

食べものを減らすことが大切です!

みなさん、食べ過ぎているんです。

エネルギーの摂取過剰です。

とりあえず、花粉症に効くツボを探して押す前に、食べものの量を減らしましょう。

なぜ食べものの量を減らすのか?


特に、目のかゆみ、鼻のムズムズが強い方、食べ過ぎている場合が多いです。

目のかゆみも、鼻のムズムズも、からだの感覚が「過敏」になっている状態。

過敏は、食べ過ぎ、つまりエネルギーの摂取過剰によって起こりやすいです。

余剰エネルギーが「過敏」を生む!


イメージしていただきたいのですが…

基礎代謝量という、生命を維持するために最低限必要なエネルギー量をゼロとしたとき、活動するには食べものを食べ、エネルギーを補給しなくては、全体のエネルギーはマイナスになり、自分のからだにある脂肪を分解したり、筋肉を分解して、必要なエネルギーを作り出さなくてはいけません。

しかし、現代人で、エネルギー摂取不足という人は、あまりいないのが現状。

必要なエネルギー量も、一日中引っ越し作業などでからだを使う、力仕事中心の方と、一日中テレビを見て、寝て、テレビを見て寝る…という人では、全く異なってきます。

生命維持に必要なエネルギー以上の食べものを摂取すると、余ったエネルギーの使い道を考えなくてはならないのです。

余ったエネルギーを、生産的なことに使えばいいのですが、エネルギーの行き場がない人は、怒りっぽくなったり、考え事をし過ぎて気分が鬱々としたり…よろしくない方向へエネルギーが使われてしまうことが多いのです…

余ったエネルギー、余剰エネルギーは、どこかで使われるのですが、なんらかの「過敏」を生むことがほとんど。

「敏感」くらいならいいのですが、「過敏」は度が過ぎている…

日頃から肩こりがあって、目を酷使している方は、元々余剰エネルギーが頭などの上部にたまりやすい状態になっていて、エネルギーが余るとからだの上部に過敏を生みやすいんです。

結果、目がかゆくなったり、鼻がムズムズするという状態になります。

特に控えた方がいい食べものがあります!


さらに、特に控えた方がいい食べものがあって、「砂糖を多く含むもの」を摂取すると、花粉症は一気に悪化しやすいです。

砂糖は、ブドウ糖に代謝された後、余ったとしても100%再吸収されます。さらに、食後すぐに吸収されやすく、大量に摂取した場合、一気に花粉症が悪化しやすいのです!

「砂糖」だけでなく「炭水化物」も控える


砂糖だけでなく、炭水化物も控えると、花粉症の過敏症状は抑えやすくなります。

炭水化物というと、食べて花粉症が悪化しやすい代表的な食べものは「ラーメン」

砂糖はたくさん使われていないものの、炭水化物多めな食べものであり、とにかくカロリーが高い!!

ラーメンを食べて、さらに、気が上に停滞しやすいニンニクが多い場合、食べた直後から花粉症は悪化しやすくなります!!

…今の時期、汗をかいたりするので、ラーメン食べたくなるのですよね。花粉症が辛い方、少し我慢してください。

砂糖の他にも、カフェインが多いものも、からだを流れる気がからだの上側に停滞しやすくなります。

コーヒーを普段からたくさん飲んでいる方、飲む量を少なくするか、インスタントコーヒーよりも、ドリップコーヒーの方がカフェインが少ないので、できるだけドリップしてコーヒーを淹れましょう。豆も、深煎りの方がカフェインは飛びますので、深煎りで苦めのコーヒーに変えるのもいいかもしれません。

揚げ物も悪化しやすい食べものです。から揚げ、とんかつ、フライドポテト、スナック菓子…

ジャンクフードは花粉症の時期は避けた方が無難かもしれません…

冒頭の「絶食」の話に戻ります


余剰エネルギーが過敏を生む、砂糖、炭水化物を控えると書かせていただきましたが、砂糖と炭水化物を控えるだけでなく、「総摂取エネルギー量」も減らした方がいい方も多いです。

花粉症が辛くなった場合、とにかく食べものの摂取を減らす。

あまり食べ過ぎないことが大切です!

…私の持論があるのですが、信憑性はないかも知れないので、軽く聞き流す程度に聞いていただきたいのですが、花粉症が流行る時期って、今のように食べものが当たり前に手には入るようになる前までは、秋に収穫した作物や、保存食が底をつき、やっと草木が芽吹いてくる時期なのです。

なので、ずーっと受け継がれてきた今までの生活習慣というか、一年の生活リズムの中では、食べものがなく、飢餓状態になりやすい時期なのではないか?と…たぶん。

だからこそ、摂取したエネルギーを内側に貯めやすく、エネルギーも余りやすいのではないかと私は思っているのです。

砂糖や炭水化物を考えたとき、昔、今のように砂糖が流通する前までは、秋のフルーツなどの甘いものを干したドライフルーツも底をついていたはず。春の食べものは苦味があるものが多く、甘い食べものなんて、花粉症の流行る時期になかったのではないか…と私は思うのです。

豊臣秀吉が天下をとった時代、諸侯を手懐けるために角砂糖を配ったと話を聞いたことがあるのですが、砂糖が当たり前に庶民に行き渡るようになったのは、人類史の中でもつい最近の話しなのではないでしょうか。

加えて、その昔、甘い食べもののトップに君臨していたのが「桃」で、中国では不老長寿の食べものと言われるくらい、桃の価値は高かったそうな。

甘いものを、人類はまだたくさん食べたことがなく、生活習慣病としての糖尿病が増えて来ていることを考えても、砂糖の消化に、人類はまだ適応していないのではないのかと…

さらに、花粉症の時期には食べものがなく、かつ甘いものもなかったはずなので、エネルギーが余りやすいのではないかと…

さらにさらに、春の暖かさが増し、一気に火が燃え盛るようにからだの中にエネルギーが増し、炎が上にのぼるように、からだの上部に気が停滞しやすい要因が、花粉症の辛さを生むのだと、私は考えているんです。

だまされたと思って食べものを減らしましょう


絶食といっても、どれくらい食べない方がいいのか?と質問がよくあるのですが…空腹だなぁと思うくらいがちょうどいいのです。

腹五分目くらいでしょうか。

…あっ、炭水化物と言ったら、アルコールも一気に花粉症を悪化させやすいので、摂取は控えた方が無難です。

東洋医学が考える「甘味」というもの


付け加えたい情報があるのですが、東洋医学では「甘味」について、独特の見解があるんです。

甘味は、からだを緩ませる作用があって、ストレスがあるときに食べると、気分が落ち着いたりするのを経験したことがある方も多いはず。

確かに、からだが緩みます。

…ではなぜ緩むのか?

その答えは、「甘味に、水を引き込む力があるから」

イメージなのですが、からだを「土」に例えると、甘味を加えると土が水を吸い込みやすい状態になり、「土」から「泥」になるような感じ。

甘味を摂り過ぎると、泥がドロドロになり、ベトベトになるイメージ。

…これが、鼻水を生みます。

なので甘いものを食べ過ぎると、鼻水もブシャブシャ出ます。鼻にまとわりついて、呼吸も浅くなり、頭も働きにくくなります。

砂糖を控えても、花粉症が一気に悪化したのですが、なぜでしょうか?


絶食をして、砂糖を控えても花粉症が悪化するパターンがあるのですが、「風邪を引いた時」花粉症は悪化します!

…散々砂糖とか書きましたが、たぶん、風邪を引いたパターンが一番、花粉症を悪化させるパターンです。

前の日が暑かったとか、昼間は暑かったけど、朝と晩がめちゃくちゃ寒かった場合などに、風邪は引きやすいんです。

風邪の方、東洋医学的な「脈診」をするとはっきりわかるのですが、私が「あっ!これは風邪を引いていますね」と言っても、ほぼ自覚がない場合が多いです。

…でも、問診をすると、冷えた実感がある方はたくさんいます。

みんなが暑いと言っている中、自分ひとりだけが寒さを感じているという場合、風邪を引いている可能性が高いです。

あと、よくよくお話を聞いていると、頭痛もあったり、肩が張っていたと答える方もいらっしゃるのです!…それ、風邪ですから。

風邪を引いたと言っても、寝込むような風邪ではなく、ちょっとした軽い風邪なので、特に対処はしなくても大丈夫。数日すると、花粉症の症状もおさまってくるはずです!…食べ過ぎをしなければ。

まとめ


花粉症が悪化した時に注意すること、ザッと書かせていただきました。

花粉症が悪化した原因、食べ過ぎや、アルコールの飲み過ぎだったでしょ?笑

絶食しましょう。

空腹を楽しみましょう。

空腹って案外気持ちいいものです。

花粉症には、何種類かバリエーションがあって、必ずしも食べものを控えると花粉症が軽くなるわけではありません。

でも、毎年、花粉症がひどくなる方、圧倒的に食べ過ぎている方が多いです。

食べ過ぎている自覚がある方、まずは食べものの量を控えることから対処していただけたら幸いです。

空腹を楽しめない方、悪化する覚悟で食べ過ぎましょう

食べ過ぎることも、別に悪いことではないんです。でも、悪化した原因は食べ過ぎだという自覚を持ちましょう。

悪化してもいいからラーメンを食べよう!くらいの気持ちでいてください。

食べたいものを、食べたいだけ食べればいいんですよ。からだが喜ぶのであれば。

でも、辛いのなら控えましょう。

人って、ほとんど時間がくるから食べものを食べたくなるんです。

習慣からくる条件反射というか、からだは欲していなくても、食べものを食べたくなることもあるんです。

花粉症の時期だからこそ、食べないという選択も大切


余剰エネルギーが目のかゆみ、鼻のムズムズを生みやすいのですから、食べないことも、たまには選択肢の一つとしてもっていてください。

からだが欲していない、幻の食欲というものもあるのですから。

花粉症が出てくる季節になったら、日頃頑張ってくれている胃腸に、休暇をあげるくらいの気持ちを持つのはいかがでしょうか?

胃腸にバカンスを与えてください。

きっと、からだ全体が喜んでくれるはずです。

私のところへ来院される方、花粉症に効くツボを教わるのではなく、絶食しろと言われます。

何年も来ている方、花粉症の季節になると「私、食べ過ぎています!」と自己申告してくれます。笑

花粉症の対策に関して、ご理解いただけたでしょうか?

個人的な話なのですが、私は花粉症の季節、嫌いじゃないです。

いつもは「はっ、はっ、はっ…はっ…はくしゅん!!」とくしゃみをするのにタメが必要なのですが、花粉症の季節になると、全力でくしゃみが出て爽快なんです!

毎年、2回連続でくしゃみが出たら花粉症認定で、全身を使った、全力のくしゃみを毎回しようと意気込んでおります。

ちなみに、立ってくしゃみをすると、私は踵から宙に浮きます。笑

いかにして全身にくしゃみの波を行き届かせるか、くしゃみの精度をあげているんです…バカですよね。

何をするにも凝り性な性格なのですが、私はくしゃみをすることにもこだわりがあります。

私の書いた文章が、誰か、必要な方の元に届くことを願っています。

シェア、拡散、大歓迎です。

素敵な花粉症ライフをお過ごしくださいませ。

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