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創作エッセイ(47)小説執筆でのポメラの使い方
個人的な小説執筆プロセス
私の個人的な書き方は一種類ではない。
短編やショートショートの場合、簡単なメモがプロットの代わりになりいきなり書き出していく場合も多い。また、描きたい光景の描写をするうちに流れるように物語になる場合もないわけではない。
今回は、綿密な調査を経て構成を練る長編の場合である。
長編の場合は以下のようなプロセスを経て作品ができあがる。この工程、私はすべてポメラ(キングジムのテキストライター器具)の内部で行っている。
・プロット
物語の大まかな筋。登場人物、舞台、背景などの情報をメモに落としていく。この課程で私は、物語の中にテーマを見つけ出す。「~をこの物語に潜ませられるやん」という気づきを得る工程である。このときのポメラはアウトライン表示。
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・箱書き
これは、物語の流れに合わせて場面を配置し、その場面の中で「読者に伝えること」をメモする。そして、その場面をどこにするか、いつにするか。さらに、それを「会話」で描くか「情景や状況」「登場人物の心情」で描くか、「説明で済ます」かなどを考える工程。この段階では、シナリオ表示画面で作業している。
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・執筆
私の場合は、執筆もシナリオ画面で行っている。シーン毎のメモ(説明)をそのまま描写に替えていくのだ。
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小説家が愛用する
このようにポメラの中で完成した文はTXTファイルである。PC上でワードなどのアプリを使ってファイル化して印字し、推敲・校正の段階に至るわけだ。実際の提稿はTXTファイル形式が多いので、小説家がポメラを使う理由がよくわかる。
執筆のすべての工程をポメラの内部で完結できる。愛用する作家が多いわけだ。
小説を書こうという方の参考になればうれしい。
(追記 2024/1/20)
例に挙げてある作品は下記リンク先のNoteにて読めます。
「92’ナゴヤ・アンダー・グラウンド」