ブックガイド(125)「狼の牙を折れ」(門田隆将)

2013年

1974年8月30日、東京・丸の内の三菱重工ビル。昼休みを終えようとするオフィス街に轟音と爆風が駆け抜けた。瞬く間に立ち込めた白煙、正視に耐えない遺体、身動きできない重傷者の上に、容赦なく砕けたガラスの破片が降り注いだ。死者8人、重軽傷者376人という史上最大の爆破テロだった。
この時期、連続して起きた企業爆破事件。その犯人グループ「東アジア反日武装戦線"狼"」。
彼らを追い詰め逮捕に至るまでの警視庁公安部の活動を追った迫真のドキュメンタリー。
まるで小説を読むような面白さだが、それだけにそのあたりを反門田陣営は突いてくるのだろうなあと思った。

狼の牙を折れ

(追記)
最近、公安警察系の本を読んでるけど、これ、書いてる小説の参考書的な意味があるわけです。

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