ブックガイド(144)「リョーコ」
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岸和田少年愚連隊シリーズの番外編か。
主人公チュンバとリョーコの出会いから始まる。
面白いんだけど、共感はできなかった。
というのも、作者の少年時代である岸和田とそこでの不良少年時代に、まったく共感できなかったから。
何故なら、私は不良少年に殴られたり金をとられたりする側の少年だったから。その反動で、大学では武道部に入り、週末の夜は繁華街で絡んでくる不良を手ぐすね引いて待っていた側なのだ(←これもまた病んでいるとはいえる)。
映画や小説やマンガで、不良少年が弱い奴を殴っていい気になっていると、それだけで不愉快になる。物語は面白いだけに残念なシリーズである。これは作品が悪いのではなく受け手の俺が歪んでいるせいです。
「リョーコ」