初めての学会 (総会)参加体験
今日は初めて学会に参加してきました。日本観光ホスピタリティ教育学会という組織で、大学で観光英語や観光業界論といった講義や、地域の観光人材育成を目指して研究活動をしている私にとってとても興味のある学会でした。実際、基調講演、質疑応答、意見交換会、と先輩方の取組を
勉強しつつ、自分の研究や講義に取り入れられる事例が沢山あって収穫の大きな1日となりました。
気づいたことを整理しておきたいと思います。
①登壇される方の研究発表は自分の実践活動との比較や答え合わせの場所である
今日の基調講演・話題提供のトピックは「観光人材教育と言語コミュニケーション」で、自分の研究・講義のネタとしてドンピシャでした。
田辺市の熊野ツーリズムビューローの方のお話の中で、安定してインバウンドを伸長させている取組の中でどうやって後進の育成についてお話を伺ったところ、地域の中学生が実践する語り部ジュニアのお話や、観光センターに来る訪日旅客を対象としたボランティア活動など、地域の観光やインバウンド人材育成につながっていく経験を地域の子供たちが得られる仕掛けがあることを学びました。そう、こういう小さな時から自分の住んでいる地域の文化のことを紹介するのって自信に繋がるし、観光人材育成には大切ですよね。自分の大学がある地域でも実践できそう。
また、その後の懇親会で通訳案内士と大学教員の二刀流を実践されている先生とお話をした際、学生さんの語学レベルの話になり、教育機関(講義)で目指したい語学力と実際の学生さんの言語運用力には乖離があり、その差をどう埋めていくか、という話になりました。講義の中で実務に近いワークや、インターンシップなどの取組を通じて学生さんのサポートをできたらいいなあと感じました。普段講義をしながら感じている課題感や、試行錯誤している工夫を共有しあえ、悩むポイントは似ているな、この課題は私一人のものではないんだなあと確認することでなんだか元気をもらいました。
②ネットワーキングの場である
これまで、学会に入るのになぜ推薦人がいるのか?と疑問に感じていたのですが、学会に入って活動してみると、その学会に入っている先生の他の学会活動の話や組織の話も沢山伺うことができました。こういうネットワーキングを通じて、新しい学会に入ったり、一緒に研究をしたり、という流れになっていくのだなと納得しました。特に私の大学では、観光を専門にされている先生が非常に少ないので、学会活動はネットワーキングのいい機会だなと感じました。
③論文や研究発表、実践報告の機会は研究を前に進めるためのよいプレッシャーを与えてくれる
今回の学会活動を通じて、9月に研究実践報告の場があることがわかったので、すぐに申し込みをして、自分を追い込んでみました。この人たちの前で実践例を報告しよう!と思うことで、また締め切りを設定できたことで自分
を追い込んで頑張ろうというガッツが湧いてきました!
人の活動をただ見るだけではなく、得た知見やつながりを大切に、能動的に研究活動を進めていきたいと思います。
まずは、今書いている論文を1本、6月15日までに書き上げよう。