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夏だから「ふり返り 微笑む夜明けに」幸せを願ったGLAY「MERMAID」を振り返る。

7月19日は、2000年にGLAYが19枚目シングル「MERMAID」を発売した日です!

はじまりのうたこ(まりうた)です。
いつも「アクセス」や「スキ」あろがとうございます!

私のnoteでは毎回大好きなGLAYとラジオについて語っています。
今回は「MERMAID」について語ります。

<最初に読みたい、私とnoteの軌跡>

【GLAY「MERMAID」とは?】

GLAY「MERMAID」は、今から22年前の今日発売した19枚目のシングル。オリコン「GLAY歴代売上ランキング」で10位。

3曲入り(3曲目が1曲目のinstrumental)とシンプル。珍しくタイアップがない。
2000年4月7日クラブチッタ川崎でのシークレットライブ「CLUB CITTA' TRANSFORM-2001 SPECIAL "LIGHT GAUGE」にて初披露。

1999年のドームツアーや幕張20万人ライブ、2000年アルバム「HEAVY GAUGE」のアリーナツアー前半戦を6月に終えてからの発売に(このツアーは9月から後半戦が始まる長いツアー)

以前の記事でも書いたが、先日のライブでGLAYのライブ回数は「メジャーデビュー通算1000回」を迎えた。
そのことをメンバーはラジオや公式youtubeで「pure soul」や「HEAVY GAUGE」の頃に回数を稼いだと振り返っていた。

当時の記録がGLAY公式サイトに残っていた。

【アルバム「HEAVY GAUGE」を完成させた後、2000年を迎えてから約3か月間の長期オフに入っていたGLAY。その間TAKUROはなにをしていたのかといえば、「出すあてのない曲を作り続けるという日々だった(笑)」という。書いた曲数は、トータで70曲を超える。
 「それも片手間に作るというより、『Winter,again』級の曲を作る!という集中力でやっていた。だからアルバムの1曲を作るという感じではなかったですね。シングルって、アルバムよりも外に向かっている要素がありますよね。そういう意味でもすごい集中してやってたと思う。実際に、この70曲のなかには『MERMAID』も、8月に出るシングルの2曲も入ってましたからね」】

https://www.glay.co.jp/news/list/4/56/?page=2

オフの間にも曲を書くというのは、ラジオやSNSなどからのメンバー言葉を聞く限り今のGLAYの曲作りと変わらない部分かもしれない。

3か月で70曲は凄い。
毎日コツコツ、そこはnoteと通じるところがある。


【CDケースが「スパゲッティBOX」】

何故こう言うのかは覚えていない。だが強烈に印象に残っているネーミング(おそらくラジオでの発言のような気がする。TAKUROさんかTERUさんだろうか?)

「MERMAID」は初回限定盤が「スパゲッティBOX」サイズ。いわゆる「ロング・ボックス」や「トール・ケース」と呼ばれるそうで、縦に細長い紙のケースのこと。

2000年に発売された「MERMAID」「とまどい/SPECIAL THANKS」「Missing You」シングル3作連続と、同じ年に発売されたベストアルバム「DRIVE -GLAY complete BEST-」で作られた。

「ロング・ボックス」について、CDJournalのWEBサイト記事(2006年)に解説があった。

【(CD Journal)
■ロング・ボックス/トール・ケース
 CDが普及し始めた80年代後半から90年代前半にかけて、輸入盤でよく目にしたのがこのロング・ボックス、もしくはトール・ケースと呼ばれるもの。普通のジュエル・ケース(プラケース)のCDを、高さ31.5cm、幅14.5cmの箱に入れた仕様です。
これは決して限定盤などではなく、レコードからCDへの移行期にのみ現れた例でした。それまではレコードが主流だったため、レコード店にはCDを陳列する棚(什器)がなく、レコード用什器(いわゆる“エサ箱”)に収納するために考え出された箱なのです。

ご存知の通り、レコードはLPサイズで直系30cm。したがって、このロング・ボックスにプラケースのCDを入れることで、レコードと同じように陳列できるようになりました。
棚を代えればいいじゃん、とお思いでしょうが、レコード/CD店にある什器というのは非常に高価。程度の差こそあれ、1台で何十万円もする代物なのです。それだけの設備投資は店にとってはかなりの出費。そのような訳で、レコード会社などでもいろいろと考えた結果、このような箱を付けることになったようです。
このロング・ボックス、CDの普及と店側の対応が進んだこと、また、資源のムダ使いとの批判もあり、90年代半ばまでには完全に姿を消しました。】

https://www.cdjournal.com/main/research/-/2092


【1曲目「MERMAID」】

個人的にGLAYで大好きな曲TOP10には入るくらい歌詞もメロディも好き。
一見、タイトルだけ聞くと「夏の曲?恋の曲?」と思うかもしれないが、
TAKUROさんが感じた当時の社会について疑問などが含まれたと思う歌詞が多い。

疾走感があるイントロからのTERUさんの低音ボイスで始まる。

【イラだつNEWS 冷めた耳に突き刺さる
 美辞麗句の裏の嘘が暴かれる
 訳も無くまた俺は夜に震えてる
 もうオマエには何も教えてやれない】

GLAY「MERMAID」歌詞冒頭

ちょうど不祥事などのニュースが目立った年。1語1語がイメージしやすい単語なので歌詞を読むだけでも刺激的。

【どんな明日が在るのか?今日を無駄にする奴らの為に!】

GLAY「MERMAID」歌詞抜粋

本来の意図とは違うかもしれないが「今日を無駄にするな」という言葉から、身近な課題に自分なりに置き換えて考えることができる。

そしてサビへ。

【Come on! Oh Yes Drive Me Mad
今は安らげる場所に背を向けて スリルを動脈に打て】

GLAY「MERMAID」歌詞抜粋

「Drive Me Mad」とは、Google先生によると「私を怒らせる」と訳される。スラングで「君にイライラする、君に夢中」のような意味もあるとか(?)

とにかく「安らげる場所に背を向けて スリルを動脈に打て」が、その前の歌詞の部分と合わせて「もっと挑戦していこう」というGLAYのメッセージに思えた。

後半では、

【新しい幕が 上がろうとしている
アンセムのようにレイジが爆音で問う
そこに何があるのか?Raid on time
答を聞かせてくれよ】

GLAY「MERMAID」歌詞抜粋

「新しい幕」が上がった先に何があるのか、行ってみなければ分からない。
GLAYも20万人ライブを終えた先にある世界=当時の「今」だろうか。

そしてMERMAIDで1番好きな部分が次の部分。
間奏のあと曲調が変わって2行目にやってくる。

【そして俺が正気をなくしても LET ME LIVE
 ふり返り 微笑む夜明けに 幸せで あればと願う】

GLAY「MERMAID」歌詞抜粋

ここはカラオケで歌っても一番盛り上がる部分。
「ふり返り微笑む夜明け」というフレーズが、朝陽とともにパーっと視界が開けてくようなイメージに思えて。前向きな希望に溢れて、心からの幸せを願う気持ちが伝わる。

最後のサビを日本語の部分だけをみると、

【命ギリギリと刻む ビックビートと そのスピードに抱かれ】

【そしてゆるぎない決意を乗せて この世の果てまで ゆくのさ】

GLAY「MERMAID」歌詞抜粋

「MERMAID」の主人公が、一歩前へ進めたハッピーエンドに思える。続きが気になる。

ここでいう「ゆるぎない決意」が何なのかは、TAKUROさんにしか分からない。ただGLAYの4人で音楽を続けていくという決意にも聞こえるような(個人の感想)

何度聴いても大好きな曲。
MVも海外で撮影されたと雑誌で読んだ記憶が。下から上を仰ぐようなカメラワークが、メッセージを訴えてくるようにも思える。


【2曲目「ROCK ICON」】

「ROCK ICON」はTERUさん作詞、TAKUROさん作曲。今のTERUさんからは考えられないくらい、喜怒哀楽の「怒」が強いフレーズがつまった作品。
少年や政治などの2000年頃のニュース(時事通信HP参照)から発想したと想像する。

初めて聞いた時から一番印象的なフレーズが、

【雪が見たいならシベリアへ行け】

GLAY「ROCK ICON」歌詞抜粋

素直ではない表現だけど「雪」=「北国」=「シベリア」が、TERUさんらしい柔らかい発想でほっとしたのを覚えている。

今フリースタイルラップが流行しているけど、この曲は曲調はロックだけどそれに近いような歌詞と歌い方だろう。

後半からラスト歌詞では「怒」を「希望」に変えたい意思が読み取れる。

【ネットに溢れる情報 自分の置き場を確保
才能を担保に夢まで一歩 死ぬまで乱歩 読むのも乱歩 Yeah!】

【我慢の限界全開 ここから旅立つ覚悟
無数の想いを託して 古びた GLAYを爆破】

【音符にならない空間 自ら生み出す体感
時代の勇者に共鳴 荒野に朽ちない生命】

GLAY「ROCK ICON」歌詞ラスト

メロディに合わせてさらっと「古びたGLAYを爆破」の響きと言葉力が。20代のTERUさんやGLAYの葛藤が伝わる。常に新しいものを探していたからこそ、きっとデビュー28周年の今に続いていると思う。

以前の記事で書いた「GLAYアプリ」や、各種サブスクで聞くことができる。気になるあなたはお試しを。

ここまで、ありがとうございます!
それでは、またここであいましょう。

第79話【夏だから「ふり返り 微笑む夜明けに」幸せを願ったGLAY「MERMAID」を振り返る。】

<おまけ>
私がnoteを始めた理由でもあるので、今年の4月29日からGLAYとラジオ(市町村単位のコミュニティFMも含む)について書いています。
もしお時間ありましたら。

noteを始めた一番最初の記事と理由。

ラジオを聴く人が増えているってホント?

全国に約340局ある「コミュニティラジオ」の大切さについて、他にも色々と書きました(きっと災害時などに役立つはずなので、普段から「あなた」の地域のコミュニティFMを)

10代にも「ラジオ沼」が。

「ご褒美ロケ」と一緒に。あなたの地元には「コミュニティラジオ」ありますか?

<「note公式マガジン」に掲載されました>

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