見出し画像

はなればなれの君へ

2650g 軽くなった日は
あまりに苦しくて
あまりに眠たかった
肌も弱くなり
太りやすくもなった

小さいのに
しっかり重くて
あたたかかった

ずっと抱いて眠りたかった
そんなことしたら 死んでしまうけど
他の誰も 触れさせたくないくらい
大切だったのに

さようなら 我が子
最後の子供でいられる一年だよ
何をとは言わないけど
精一杯 生きていってね

ありがとう 我が子
私をお母さんにしてくれて
あなたは私を覚えていないけど
私はずっと覚えているよ

小さな手 小さな足
丸い目 丸い鼻
かわいい口

記憶の中には
いつまで居てくれるんだろうね

もう
誰にも
連れ去られてほしくないな

思い出の中くらい
一緒にいてほしい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?