短歌「死は予測できない」
遠からず死ぬ母なれどそが明日か十年先かわれ見られぬか
昨年の母の誕生日の前日に詠んだ歌。母の体調に格別の変化はなかったけれど、90歳を過ぎて、不整脈や認知症をはじめ数々の病気を抱えていたので、いつなにがあるかは分からないとずっと自分に言い聞かせていた。一方で、もしかしたらこのまま100歳まで生きてくれるのではないかという淡い期待も抱いていたし、逆に自分のいのちが先に尽きる可能性だってあるぞと自分に言い聞かせていた。私が先に死ねば、残された姉にすべての負担が掛かるので、それだけはないことを祈っていた。
幸いそうならず、母を看取ることが出来たのは、神仏のお導きかも知れない。