短歌「母にも言語明瞭なときがあって・・・」
いつもより言語明瞭な母なればリハビリのとき「立ちません」といふ
明日、母のリハビリを担当してくださっていた理学療法士の方が来られる。9月分の料金の引き落としが終わったので、領収証を持ってきてくださるそうだ。郵送でも良いのだが、「ご挨拶もかねて」とおっしゃっるのには、この方なりに母への思い入れがあるのだろう。
亡くなる前1年程は、実際のところはリハビリになっていなかった。ほとんどはリハビリの前の柔軟運動(というよりマッサージに近い)で終わり、そのくせリハビリが終わったあとのおやつだけはしっかり食べた。
いつもは何となくやる気を見せない母だが、この日ははっきりと立つことを拒否した。そんな母にも笑って接してくれた理学療法士さんには本当に感謝しかない。