俳句「薄氷」
薄氷が解けても未だし余所のひと
目覚めた母に「幸彦です」と声をかける。母が笑うときは、分かっているときだ。(この分かっているは、何かしら私のことを身内だと感じているということで、必ずしも息子だと分かっているかどうかは定かではない。父だと思っている可能性もある)
ただ、姉や私と接しているときと、訪問看護師さんや理学療法士、訪問入浴のスタッさんやヘルパーさんに接しているときとはことば遣いが違うので分かる。逆に言えば、丁寧なことば遣いをするときは、私のことを身内とは感じていないということだ。
この朝は、はじめ怪訝そうに私の顔を見ていた母がだんだん打ち解けてきたのが分かったが、まだことば遣いは丁寧だった。
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