【気分循環性障害のはなし/現状】 症状は残ってはいるけど、だいぶ生きやすくなりました
「気分循環性障害」を知っている人は少ない。
ほとんどの人が病気だと思わず、「性格だから」で片付けてしまうから。
もしも、次のようなことで困ってたら、この記事を読んでみてほしい。
薬とサプリメントを服用して治療開始
てっきり、一生自分は苦しみ続けるのだと思っていたら、おじさん医師は「気分循環性障害は治る」と言った。
それなら、やってみよう。
まず処方されたのは、心の下支えを補強してくれる薬(そんな薬があるんだな)と、B6や鉄分など栄養を補うサプリメント。栄養をきちんと摂るだけでも、だいぶ違うらしい。
当時はコンビニ弁当で1日1食など、食生活が最悪だった。血液検査をしたら案の定いろいろな栄養が足らず、特に隠れ貧血のせいで鉄分が圧倒的に足りていなかった。
これらを服用しつつ、2〜3週間に1回ほど、通院しておじさん医師に話を聞いてもらう。
治療らしい治療は、これくらい。
時間はかかっても、心の下支えをしっかり補強する、心だけじゃなく体も健康にする、考え方を少しずつ変えていくのだ。
この考え方を少しずつ変えていく、というのは、自分の感じていることや過去の出来事をおじさん医師に話すことで、ガチガチになっていた思考をほぐしてもらっていた。
たとえば不登校は、一部の側面しか褒められない学校のシステムが生み出すこと。
どんな人であろうと、長所があり生きている意味が確かにあること。
時におじさん医師の経験なんかも交えながら、生きづらさとか違和感といったものを言語化してくれて、私自身をたくさん肯定してくれた。
服用と話を聞いてもらったおかげで、少しずつ心が落ち着いてきたというか、以前のような切羽詰まることがだんだん減っていった。通院の頻度も、わりとすぐに1か月おき、2か月おきと間を置けるようになった。
心が安定してきたからなのか、運が舞い込むようになったというか、良いなと思うことが自然と増えてきた。
私が移住をするきっかけの出来事も、絶賛通院中に起きたことだが、きっと病名がわかる以前だったら、行動に移すことも、そもそも興味を持つことすら難しかっただろう。
印象的なエピソードがある。ある日、おじさん医師に良い知らせを2つ持っていったときのこと。
まず仕事がうまくいったことを話し、次に遠慮気味に、パートナーができたという話をした。
そしたらおじさん医師は「なんでパートナーができたっていうのを先にいわないの!そっちの方がずっと大切じゃない!」と言ってくれた。
自分のことなんて後回しにするべきで、仕事とか他人様に褒められそうな成功を優先すべき・・・。そんな凝り固まった考えを、おじさん医師はあっさりと、爽快に、打ち砕いていった。
通院をやめ、環境をがらりと変えてみた現在
今は通院をしていない。というか、宮崎に移住して物理的に通院が難しくなってしまったからだ。
だから完治はしていない。
それでもおじさん医師は、「(移住という)自分で決めたことは、とても素敵なことだと思いますよ。パートナーもできたことだし、今のあなたなら、きっと大丈夫でしょう」と、笑顔で送り出してくれた。
移住して2年半、現在は鉄分のサプリメントを飲んでいるだけで、薬は服用していない。
症状は完全になくなってはいないし、あいかわらず寝たり起きたりは苦手だ。
しかし、仕事に影響はほぼ出ていないし、なにより月1〜2回ほど "落ちて” いた頻度が、半年〜1年に1回ほどに減った。
心が平穏でいられることって、こんなに幸せなんだね。
「もう少し楽に生きられるよ」と伝えたい
私はこんな風に、がらっと環境が変えたことが、症状改善のきっかけになった。
我ながら、大胆に行動したなぁと思う。
でもきっと、通院して症状を少しでも抑えていなかったら、パートナーを作って、仕事をやめて、移住先を見つけて実際に引っ越して・・・なんて大仕事、できなかった。
朝起きるとか、自分の気分をコントロールするとか、それくらいできなくてどうするの!って自分も周りも思っちゃうかもしれないけれど、自分を責める前に病院に試しに行ってみた方がいい。
実は気分循環性障害で、あなたが感じている生きづらさや困難や自分が嫌いになる元が、治るかもしれない。
日常生活に支障が出ているのなら、なおさら早く診てもらった方がいいと思う。だって、あなたが苦しむ必要はないわけで。
気分循環性障害かも!ってこのnoteでも見せて医師に相談して、それからどうやって幸せにいきようかなと、医師や信頼できる人と考えてみればいいわけで。
下手すると、鬱などに進行する可能性があるらしい(マジで)から、放っておかないように!
私の目標は、いつか完治させることだよ。一緒に楽に生きましょ〜。