原稿≒料理。できあがり(タイトル)をイメージしない料理があるか? 【地域を編集する学校前期1限目】
ちなみに智南美です。
ただいま絶賛開校中の「地域を編集する学校」。先月、無事1限目が開講されました。
教頭として運営やりつつ、講師の藤吉雅春さん(Forbes JAPAN 編集部編集長)のお話が「あーなるほどーおひょー!」って感じだったので、レポート書きます。
(前期の受付は締め切ってますが、後期もございますのでまた告知します)
いきなりですが・・・料理するとき、まず何を考えますか?
たぶん「どんなメニューを作ろうかな」だと思います。冷蔵庫覗いて、「もやしとニラと豚肉を戸村のタレ(※宮崎県民のお供)で炒めるか」とか。今日の気分と相談して「親子丼作ろ〜」「麻婆豆腐だ!」とか。
料理名があるかはともかく、「こんな料理を作ろう=できあがりをイメージ」してから、調理に取り掛かっているはずです。
藤吉さんは原稿を料理に置き換えると、という例えをしてくださいました。原稿のタイトルにあたるのが、料理のできあがりだと。
だから、タイトルは原稿を書き始める前につけるものなんです!
(・・・書き終わって最後にタイトルつけること、わりとあるぅぅぅ汗)
猛省して、この記事のタイトルは最初に考えました。
すると、さっそく発見が。原稿が書きやすい!!
できあがり(タイトル)をイメージしていると、調理工程(文章構成)を組み立てやすいことに気づきました。
いつもどんな流れの文章にしようかな?とウンウン迷っていますが、今回はタイトルをつけた時点で軸の部分が決まっているので、すんなり書けています。
ちなみに私見ですが、想定していたできあがりと違う料理(原稿)になっても、おいしけりゃ(おもしろけりゃ)いいと思います。
昔、クッキーを作ろうと思ってスコーンになっちゃったけど、とても喜ばれたことがありました。きっと原稿もそうだね!
「タイトルは最初につけよう」以外にも、原稿を書く者として心に留めておきたい名言がぽんぽん飛び出てきました。
絶対に「上手な文章を書きたい」と思ってはいけない。
点(スポット)ではなく線(ストーリー、プロセス)で紹介する。
「自分はなにも知らないバカだ」と思い込むこと。
タイトルがQ(問いかけ)、本文がA(答え)。
文章の構成は自分の思想を表している。 ・・・etc
それぞれ詳細を語っているとキリがないのですが、自分的に最も意外な盲点であり、新しい発見であったのが、最後の「文章の構成は自分の思想を表している」。
noteなど主語が「私」のときは、自分の考えをありったけ詰め込みますが、仕事で書く原稿は「私を消す」場合がほとんどです。
すると「この原稿を私が書く意味はあるのか?」「取材をすれば誰でも書けるんじゃないか?」なんて考えちゃったり。
でも、「私」という人間の思想が、構成そのものに表現されているのであれば、同じ取材をしても人によって差異が生まれ、オリジナルな原稿が書けるわけです。
(逆にいえば、確固たる「私」がなければオリジナルな原稿は生まれないということ・・・自分で言っててグサッと刺さるー!泣)
自分磨きは欠かさず、が大前提ですが、「文章の構成は自分の思想を表している」と知っているだけで、勇気を持ってこれからも原稿を書いていけそうです。
藤吉さんありがとうございました!
7月17日の2限目も楽しみだ〜!!