2024年大河ドラマの主人公は、紫式部! どうやって描くつもりなんだ!?
2024年の大河ドラマの主人公とタイトルが決定しました。
主人公は、『源氏物語』の作者である紫式部。タイトルは「光る君へ」です。
平安貴族を主軸に据える大河ドラマは初
正直、びっくりしました。
というのは、大河ドラマってだいたい「戦国」か「幕末」、ときどき「源平」、たまに「江戸」、まれに「明治以降」って感じなんですよ。だから、平安時代はまさかすぎて。
ただし、今やってる「鎌倉殿の13人」を見ている方はご存知かと思いますが、「源平」の時代というのは、源頼朝が覇権を握るまでは平安時代なんです。
また、1976年の大河ドラマ「風と雲と虹と」は、平将門という平安時代の人が主人公でした。
このように、大河ドラマで平安時代が取り上げられたことはあります。
ただ、上記からわかるとおり、みんな主役は武士なんです。平安貴族が主軸に描かれたことはないんです。
本名すら謎の紫式部を、どう描くのか?
じゃあなぜ今まで平安貴族が主人公になったことがないか、というと武力で戦わずに政権争いしてるだけだから。
今の国会をドラマにしてもつまらんでしょう(平安貴族様に失礼ですねごめんなさい)。
あと、男女がそう簡単に出会えないから。貴族の女性は、父親以外は兄弟でさえも顔を見せることがなかったんです。
だから当時の男性は、「垣間見」といって、お目当ての女性の家へ行き、こっそり垣根の間から相手の顔を覗き見していたんです。
今だったら捕まりますね。
あとは資料の少なさ。男性の資料(藤原氏とか)はそれなりに残ってます。でも、当時の女性の記録ってほとんどないし、紫式部くらい有名な人でも、本名がわからない。
もちろんここは補えばいいです。紫式部のざっくりとした経歴もわかっています。日記も残してるし。
とはいえ、平安時代の慣習をどこまで重んじるのか、紫式部の人生にどんな人をどこまで絡めてくるのか、かなーりけっこうすんごく心配。
ドラマですから、おもしろいのが一番です。とはいえ、あまりにも現代の感覚を取り入れすぎたり、ありえない設定にされちゃうと、歴史好きとしては冷めちゃうんですよー!
というわけで、どんなアレンジ料理が出てくるか、楽しみにしていましょう。ちなみにこれは再来年の話で、来年は徳川家康が主人公です。
・・・家康が主人公なの、3回目ですっ! 頼むから飛鳥・奈良時代もやってくれ!