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イタリア文学

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読書感想文のうち、イタリア文学についての記事のまとめです。20世紀前半の作品が多めです。
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記事一覧

⑧ババウ(イタリア文学)

「ババウ」 「いい子にしてないと、オバケが来るぞ」 駄々を捏ねるガキンチョに放つ言葉は…

オカモト
4日前
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ブッツァーティ:空飛ぶ円盤とポストモダン

夏休みも終わり、卒論の第二回中間報告とかいうゴルゴダの丘からも生還しました。 今回はブッ…

オカモト
1か月前
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『神曲』より、パオロとフランチェスカ、オデュッセウス

ダンテの『神曲』といえばヨーロッパ中世における金字塔であり、現代イタリア語の母と言っても…

オカモト
4か月前
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⑦ブッツァーティ「La canzone di guerra(戦争の歌)」

こんにちは。卒論書き書き大学生です(まだまだ本文は書き始めていない)。 最近は「Buzzati…

オカモト
5か月前
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イタリア映画祭2024感想『C’è ancora domani 』

ゴールデンウィークの最終日にイタリア映画祭に行って参りました。 この前読んで感想を書いた…

オカモト
6か月前
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⑥ブッツァーティ『古森のひみつ』

前回の記事からだいぶ間が空いてしまいました。寝かせているうちに前回のパヴェーゼの感想文の…

オカモト
6か月前
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⑤パヴェーゼ『美しい夏』

春の暖かさを感じてきた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。 また今年も夏がやってきますね。暑い夏が。 今回読んだ本のタイトルは『美しい夏』。夏祭りのひと時など刹那的で美しい夏の思い出もしくはイメージというものは大方の人が持っていると思います。 筆者のパヴェーゼはこの作品を1940年に発表し、1950年にストレーガ賞という文学賞を受賞し、同年1950年に自殺しています。彼の描いた夏の美しさとは何なのか、期待と同時に私に読み解けるかという不安が残ります。 本書はいわゆる三人

①ディーノ・ブッツァーティ『動物奇譚集』を読んで

初めてnote書きます。岡本です。 2024年現在大学の学部生でイタリア文学を専攻しています。 レ…

オカモト
10か月前
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②プリーモ・レーヴィ『これが人間か』を読んで

化学者であり文学者でもあるケンタウロスことプリーモ・レーヴィ。 彼はユダヤ人としてアウシ…

オカモト
10か月前
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③ブッツァーティ『タタール人の砂漠』

大学も春休みに入り可処分時間は圧倒的に増えたのですが、個人的に読書は隙間時間にするのが好…

オカモト
9か月前
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④イタロ・カルヴィーノ『くもの巣の小道』

カルヴィーノ!カルヴィーノ! おそらく日本で一番人気のある現代イタリア作家だと思います。…

オカモト
9か月前
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