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星の屑から物語

小さな物語、日々のどこかは、小さな物語。
「いつか、幾つか、ほんの少し、分厚い本になりますように。」
可能なのか不可能なのか解らない、行方知らずな夜に願いを託した日。
「わたしの言葉の紡ぎの重ね重ねや連なりが、一冊の世界になりますように。」
生まれてゆくこと、生み出してゆくこと。廻る思考回路。
わたしの宇宙、近くや遠くで起こる、惑星たちの誕生、惑星たちの破滅。
何もかもで生まれゆく、そして、煌めく、砕ける、欠片。
ちっぽけな自分、星の屑、ほんの一部。
「ひとりぼっちで生きてゆく。」
誓った朝、決意した夜、決して生きてゆけないよ。
偶然のような必然、不明瞭な奇跡に導かれて、彷徨う。
深く重く決意してしまう、小さな欠片、小さな星屑、小さな屑。
鮮やかで薄く脆く、壊れ物の優しさで、どうかありますように。
内側の心、外側の存在、ずっとずっと、大切にできますように。
永遠は短い、それでもずっと、大切にできますように。

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