十字路の真ん中 降りたって ‘‘僕の指先よ ほんの少し勇気瞬け‘‘ 人差し指 今日も届かない星に向けて放つ
望んでる永遠なんて高貴なもんだな。 届かない月のようなもんだろうな。 わたしに残るのは星屑のような小さな欠片で、 あの日吠えた日常が、バラバラに砕けたものが残るばかりのようだな。 「永遠」が綺麗にみえたのは、遠くで眺めているようだからかもしれないし、 一方の欠片って、掌の中でちゃんと残って無垢に光ってしまっているし、 「永遠」なんて、そんな連鎖のいく末の、最終結末と考えたら…? 暫く、というか、当面こんなものでいいんだろうなとか思うこともあるよね。
明日の星、明後日の星。いつかの空に浮かぶ欠片。 集めたら、どんな首飾りになって、首元で瞬くだろうか。 蒼く澄んで静かな煌めきだろうか。 黄金色の、目を瞑ってしまうような煌めきだろうか。 今日もまた、空を見上げて、手を伸ばして、 届くことない星々を掴もうとしているその横顔をみた。 どこか世の中の現実なルールや社会の仕組みといった毎日を嫌う君の、 想像と空想の希望が透き通っていた、真っ直ぐな薄い瞳をみた。 「さぁ、星を摘もうか。」 どんな星を集めているのか。 わたしに解る日は来る
整えられない。 並んでみたらなんて姿なんだろうって。 溢れてしまって日々日常、個性の整列から外れてしまった。 どんな呼吸だっただろう。 どんな鼓動を響かせただろう。 どんな感じで生きてたり…しただろう。 そのまま、きらりと一粒。 深い深い思考の破片。 光にあたれば乱反射。 「あれってどこの惑星から来た、輝きのひとかけらだろう?」
「破片は、どんなものなんですか。一例を述べてください。」 感情の星屑。 誰もかもがみたことがある、様々な星たち。 降り注がれる、零れ落ちていく、指先で、掬ってみる。 名前なんてつけられない。 つけたと思えば、ほら、またひとつ。 ほんの僅かで、ほんの一瞬、繰り返し。 願いをこめられなかった、あの日の夜の時間。
“この世界の現象的な幻想を、この世で最も透明な水瓶に閉じ込めてしまおうか“ 最果ての孤島で1人、抱きしめる。 「誰にも渡したくない」と想い願う。 水瓶に小さな耳を寄せる。 風化した壊れ物、歪な記憶。 忘却された‘’破片‘’。 微かで、不規則で、淋しい、悲しく優しい波音が聴こえてくる。 優しい苦しみに溺れて瞳をそっと閉じて