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薬指の約束

尊い恋とか重んじる愛とかで巡り合ってしまった薬指の約束について。
先の感覚…指先の感覚は一体どのくらい繊細なんだろうと考えてしまった。
「あなたは素敵だった」って、小さく輝いて讃えてくれるのだろうか。
願うことも叶うことも、どちらとも、わたしには与えられているのだろうか。
願うばかりでもなく、叶うばかりでもなく、どちらばかりでも構わない。
光に当てて、眺めて、目を閉じて、行き先を探す。潜る。沈む、沈む…
どれくらいの想いの粒子に気づけるかだろうか。
数えてはいけないくらい、この世界には漂って、彷徨って、消えて、逝く。
みつける勇気、触れる覚悟、探究するという意志。
震える手。差し出してしまいたい。
此処から先への記しは一体どんな羅列だろう?
想ったことは望み通りに指先よ。
どんな辿りであなたへ向かってくれるだろうか。


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