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ひとカケラ。

“この世界の現象的な幻想を、この世で最も透明な水瓶に閉じ込めてしまおうか“
最果ての孤島で1人、抱きしめる。
「誰にも渡したくない」と想い願う。
水瓶に小さな耳を寄せる。
風化した壊れ物、歪な記憶。
忘却された‘’破片‘’。
微かで、不規則で、淋しい、悲しく優しい波音が聴こえてくる。
優しい苦しみに溺れて瞳をそっと閉じて

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