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長月散歩 結

結の章

あくまで散歩の話



寝床


MagaYura3階
入口から眼鏡のあの子が顔を見せる
2階の店員さん 退勤の挨拶に来たようだ

「じゃ、お先です!」

店主への声かけも ちゃきちゃきしていて
とても小気味がいい

どれ、そろそろ 私もご無礼しよう

聞けば小形さんは
泊まる宿を決めていないらしい
時刻は既に宵の口 サイトで探しても
ヒットするのは遠方ばかり

店主の扇芝さんと相談をしたのち
今夜はここで過ごすことになる

これも扇芝さんの人柄とご厚意によるもの
聖人かな?

ともあれ明日は一緒に名古屋まで移動
ルートは私に一任してくれた

私「じゃ、早く出るので迎えに来ますね」
小「明日、何時くらいに出るんですか?」
私「え~…05:07の電車ですね」
小「www」
私「15分くらい前に起こしに来ますよ」

小形さんは目覚ましを合わせている


皆さんはこの後もお店にいるようだが
私は宿へ戻ることとする
少しは眠れるだろう

私「みなさんごきげんよう
  小形さん、また後で」

諸氏とハグをして別れる

いい演奏と

いいステージと

いい歌のひろがる夜だった

時刻は23:45
いい時間である


入口にあったフライヤー
偶然にも演奏順になっている


外に出て改めて振りかえる
店と宿の距離感はこんな感じ


階段がMagaYuraの入口
たこ焼き屋の上に
2階のカフェ&バー
カメラを振りまして
テナント2つ はさんで
ROTA  HOSTELの入口


距離感が職場放棄してますね



2分とかからず宿の自室へ戻る
が、既に 一般客には就寝のお時間である

相部屋のため壁を隔てた同室に人の気配
極力、物音を立てないよう配慮する
なにせ寝息も聞こえるくらい 風通しはいい

男性同士の部屋 人によっては
不安を覚えるかもしれない
同室が友人であれば そんなこともないのかな

布団もめくらずそのまま ベッドへ横に

スマホを充電し ルートを改める
明日は割と…寝ていける…はず…
名古屋まで 適時柔軟に考えて
安全に小形さんをお送りしよう

アラームを音が出ない設定にセットする
「(いいか?強い意志を持とうな?)」
起床に失敗すれば 全ては台無しだ
スマホの振動で起きるため
心の中で自分に言い聞かせる

シャワーは浴びない
今日は2回も銭湯に入ってるし
明日、職場で浴びれば良い


よし、少しの時間だけ目を閉じよう



暗闇に心落ち着けようとするも束の間
瞼の裏で、前回小形さんと同行した
真冬の道中録が脳内再生を始める


ん?これから上映会か?

レイトショー…いや、ミッドナイトショーか


主に私が悪いのだが
あの道中は本当にひどいことになった





睦月のこと

2024年
1/26
あす小形さんが浜松でライブするとのことで
前日の夜に DMで連絡してみる

車で行くことを告げると、小形さんから
「翌日京都なので、帰りご一緒できないか」
との旨を提案される

半ば冗談だったのだろうが
私としては 1人で帰るのも侘しいし
断る理由も別にないので
快諾してしまう


止めない人がいないって怖いですね



1/27
夕方 15時過ぎ
高速道路に入る一台の軽自動車
盆栽屋を早めに切り上げ 浜松を目指す
ここは三重県の久居インター

久居は三重県内のど真ん中あたり
ここまでも北部にある自宅から50kmと
割と距離があるのだが

帰宅までに
この10倍近い距離を走ることや
不測の事態が起きることなぞ
何一つ察知してはいない


暮れ行く夕日を左頬に浴びつつ 三重県を北上
伊勢湾岸道を渡り愛知へ


夕闇に向かい爆走 刈谷SEで休憩

ここでも たこ焼きを食べてた


時刻は16:20
目的地まで1時間半の距離


濃くなる闇を裂いて 東へ東へ
安全運転でアクセルを踏み続ける



静岡県 浜松に到着
通りの突き当たりは浜松駅

18:00
会場の最寄り駐車場へ到着
通りへ出ると街が明るい

この日はブッキングに問題あったようで
急遽ライブ会場が変更になっていた

「クリエート浜松」
地域のコミュニティホールでの開催となる
車で酒が飲めないのは確定していたから
丁度いいと言えば丁度いい

会場へ向かう
簡易なパーテーションの仕切りから
小形さんが顔を出す

私「やぁ、きちゃった///」
小「遠路遙々www」

パーテーションを抜けると
驚きの光景

!!?
いや 天井 高すぎ

あまりの解放感に驚嘆しつつも
私は今日の開催に感謝していた

会場変更について 運営さんとしては
忸怩たる思いがあったかもしれない
だが、私としては この機を逃せば
しばらく小形さんには会えないとわかっていた

2023年中に予約したイベントを除いて
この先2ヶ月は新しい予定を入れていなかった






正月に震災があった



2月と3月には能登半島の支援活動へ注力しよう
そう、発災から数日のうちに決めていた

経験則からいけば
1月中は行政が動き 体制を整えたうえで
一般のボラセンから募集がかかるだろう

時間をあてるのもそうだが
費用もそれなりにかかる

ライブは少しでも
被災地への助力ができてから


それからでいい  そう考えていた



異常に高い天井に
反響も勝手が違うことだろう

だが それでも 今日出会えたこと
音楽を奏で 歌えることに
誰もが感謝する夕べ


ムラタソウタロウ
しょう★ジェイソン
雪乃
大村拓未
JULiA MURPHY
グッナイ小形

よい夜となる


この時の小形さんや
主宰のユータさんを交えた動画は
youtubeに動画リスト
『拝啓、貴方へ』に残している

https://youtube.com/playlist?list=PLayT1baXVo_wnXROpXsmC9XB2j4v9zIdY&si=AkxhbxZiSCef-fAk 




さわやか

21:25
終演後、小形さんと車へ

さて一路京都まで…
と、その前に
腹ごなしをしようか、となる


静岡と言えば「炭焼き さわやか」

「さわやか」は、静岡県内にしかない
評判のハンバーグチェーン店である
検索すると まだ近くの店舗
「さわやか浜松鴨江店」が開いている


人気店だが 時間帯が遅いためか
数分だけ待つと すんなり席に着けた

 

注文をし 雑談する

料理が届くと
脳内で人でない人の声
守護霊さんが耳元で語りかける

守「なんじゃこのテンションは。デートか?」

私「いや、なんでそうなるんですか」

守「眼前の光景さぁ」

私「ハンバーグしか見えませんけどね」
守「いやぁ、これはデートのテンションじゃ」


私「2人とも妻帯者ですよ?
  あ、ひょっとして、ヤキモチですか?」

守「オッ、そういうこと言うのか」

言葉が出てから(しまった)と
胸がキュッと痛む

私「言葉が過ぎました、すみません」

フォローするも遅かったようだ

守「フーン、そうか そうかァ
  わしが ヤキモチを焼いとるとぉ
  そういうこと言うんじゃのォ、キミはァ
  じゃあの … 車におるから
  ご ゆ っ く り」

たっぷり含みを持たせ 
フッと気配は消えていく

なんとも気まずいことになったな

いない人に気を遣うというのは
実に理不尽で 不毛なことではあるのだが

人の気をよそに
目の前ではジュージューと
美味しそうなハンバーグが音を立てている


うーん、けどまぁ
深く悩んでも仕方ないことだ
見えないものの説明も長くなる

脳内のやり取りは黙ったまま
雑談しつつ食事を進めることとする



事象 1

22時すぎ
出発
若干重たくなった軽自動車は
高速の入口を目指して走る
途中の国道152号の上り坂で

突如 異変


キュル!キュルルルル!


聞いたことのない異音とともに
動力のパワーダウンを感じる

なんだ?
エンスト?

路肩に停めて 少しエンジンをふかす
回転数を上げると 動力は持ち直してくる

普通に走っていてこんなことあるかな?
うん…どうにか大丈夫そうだな…


2人とも不安がぬぐえないまま
ドキドキしつつ 車は高速へ


※本来、走行中の自動車に不安がある状態で
 高速道路になど絶対乗ってはいけません


愛知へ入る 岡崎 刈谷 豊明
そして湾岸を渡る


名港トリトンは 最高の夜景だった




事象 2

三重
菰野ICが近づき ガソリンが空になる

高速を降り 馴染みのセルフスタンドにIN
エンジンを止めて給油する

小形さんは昔
スタンドでバイトしてた経験があるらしく
レギュラーガソリンをこぼしながら
バッチリ給油してくれた


さて、再出発しよう
プッシュ式のスターターを押す



どうしたの?


うん、エンジンかからないね

これは困った


いや、落ち着け


対処のしようはある
エンストなら 他の車と接続して
バッテリーを上げ直せばいいんですよ(安直)

幸いガソリンスタンドの近く
というか目の前には
毎日通っているパチ屋がある

ヨシ、大丈夫だ 助けてもらおう



通っていると言っても
毎日パチスロに明け暮れているわけではなく
日々、掃除に来ているのだ

夜ライブのない日は 毎日来ている
年間310日くらい来ているのだが ここが
諸々のイベントや旅路へ向かわせる
資金源の中の一つでもある


時計を確認すると…
丁度、終了時間である
仲間たちが出てくるのを少し待つ


従業員用通路から
ぞろぞろとエプロン姿の人が出てくる
待ち構えている私は、神妙な顔だ

本来なら休みで いないはずの私を見て
怪訝そうに半ば一瞥して 帰っていく仲間たち


そりゃそうでしょうね


リーダーと後輩は事情を理解し
バッテリーをつないで助けてくれた


無事エンジンはかかったが
ちょっと焦げ臭い気もする


ふむ、だが動くし
あと1時間半くらいの距離だから…大丈夫だろ


※何度も書きますが
 本来、走行中の自動車に不安がある状態で
 高速道路になど絶対に乗ってはいけません


自宅も近いので ちょっと寄り道して
佐古勇気さんのCDピックアップして
カーステレオで聴きながら行こう

再出発 音は怪しいが 順調だ

書いてて思う
ちょっと何言ってるかわからない



事象 3

1/28
未明
菰野ICから甲賀土山SEまで走り トイレ休憩
エンジンは止めないように 気を抜かず
まだしばらくかかる


佐古さんのライブ盤が
カーステレオから流れていく


滋賀を抜け京都へ入る




時刻は2時20分くらい
暗い京都市内に若干迷いつつも
街も寝静まる 東区あたりの宿に
満身創痍の軽自動車が到着する

駐車場に車をそろそろと停め
安堵の言葉を掛け合う

小「いや~、長い距離、本当に
  ありがとうございました!」

私「すみません…
  一時はどうなることかと…」

フットブレーキを踏んで
シートベルトを外す 達成感と開放感

小「もうエンジン止めたらダメですからね!」

私「そうですよね!エンジン…!」


無意識に右手は
プッシュ式のスターターを押している





エンジンは止まる



絵に描いたように
顔を見合わせ青くなる2人



何度プッシュしても
うんともすんとも言わなくなったエンジン

この時の絶望感は 言い表すことができない


あとから聞いた話だが
この時ばかりは小形さんも内心
「この人、マジでふざけんな」
と思ったとか まぁ、そうなりますよね


深夜の京都の路地裏の駐車場まで
自動車レスキューの業者を呼びつける


数日前に雪が降ったのもあり
寒さが身に染みる


業者が来るまでに
小形さんは荷物をホテルへ


数十分後 業者到着
ボンネットを開けて様子を見てもらう

エンジンをふかすと火の粉と黒煙があがる
その様子を見て小形さんの表情も
みるみる曇っていくのがわかる
申し訳ないことだ…

業者のおじさんがテキパキと確認していく
業「原因わかったよ
  もうちょいで終わるからね」

マジで? 早くない?


結論

業「バッテリーは全然 問題ないよ ビンビン
  ただ、エンジンベルトがズレてて
  動力が伝動できてなかったみたいだね
  だからエンストみたいに感じたんと思う

  ズレたまま回転してたから
  おかしなところで擦れて
  ちょっと火の粉と煙が出たんだけど
  ズレ直したから一旦は大丈夫

  だけど、まあ念のため 早いうちに
  自動車屋さんでちゃんと見てもらいなさい

  あと、ムチャな運転しないで下さいね」

久居、浜松、京都の行程は
点検前に告げていたので
しっかり注意を受けた

京の都の寒空の下
財布の中身まで ひどく寒くなったが
命あっての話である
事故にならなかったのは不幸中の幸いだ

ともあれ
ド深夜の、真冬の京都にて
SSR熟練業者おじに どうにか救われる


小形さんには
本当に 多大な心配と迷惑をかけた
面目しようもないことを あらためて詫びる

お別れは(当然)エンジンをかけたまま
次は…4月かな、5月かな、未定ですね
しばらく会えませんが お達者で…

軽自動車は ソロソロと駐車場を離れる



その後は 1時間半かけて
慎重に自宅へ車を走らせた




…みなさんは 一連の事象は
守護霊さんが何か悪さをしたとか
一瞬でも考えたりしました?



実際は、次の通り

03:00すぎ
京都から滋賀に入るあたりの車内にて

守「粉骨砕身 わしが祈り倒して
  せっかく事故も違反もないまま
  京都まで車を走らせたというのに
  お前というやつは、ほんとに…」

私「ごめんなさい。マジで、ごめんなさい」

1度目の異音がした時から
誰よりも顔を青くして
事故らないよう祈ってくれていたのは
守護霊さんでした

おかげで京都まで辿り着けた
というのが実態(らしい)

その上での私の醜態は お話した通り
車の整備もろもろ含め 全ては私の責任です

後部座席から
無いはずの視線が じっとりと痛い

守「浜松で高速乗る前、音がした時
  ちょっとわしのほう見たよな」

私「…見てませんよ」

守「わしがなんかしたと思ったか」

私「思ってませんよ」

守「正直に言うてみ?怒らないから」

私「…ちょっと 思いました」

守「ハッハッハ 外そか?エンジンベルト」

私「めちゃくちゃ怒ってるじゃないですか」

守「冗談じゃよ」


ずっと叱られっぱなしの帰り道だったが
眠くはならずにすんだ

叶芽フウカさんの歌が
速度に見合わない爆音で流れていく

眠気も尻尾巻いて逃げたようだ


総合全走行距離『543㎞』

帰宅時間『04:40』

小形さんへ帰宅の無事を告げ
旅路は終わる





夜明けの声


9/9
04:30 ROTA HOSTEL

瞼の裏のミッドナイトショーは
たちどころに終わる

過去や思い出の時間は
なんとも不思議なものである

言葉にすれば膨大なのに
脳内電気信号では一瞬なのだから

しかし、あの日は
「無事」とは言えないが
本当に大事に至らずよかった
そうでなければ 笑い話にもならない

目を開ける 瞬間 アラームの振動




スマホの充電器をしまう
個人用ロッカーを なるべく慎重に
音が出ないよう開き 荷物を出す

事前に荷造りしていたおかげで
すぐに移動できる


忘れ物がないか
もう一度ベッドを確認する


ヨシ


宿を後にして MagaYuraへ戻る


2階も3階も電気は消えている
外からの明かりで真っ暗ではない
3階のイベントスペースに立ち入る



正面の窓には始発前の誰もいない駅のホーム



煌々と照らす蛍光灯が
室内の明暗をはっきりと分けている


長椅子に小形さんが横になっている
起こさないよう 静かに丸椅子へ腰かける

ただ黙って これからの事を考えていると
うすぼんやりと 窓際に影が現れる


窓の外を眺める影の声

守「この旅も帰れば終わるんじゃの」

私「そうですね」

これは 散歩の延長だったはずだが
深く考えずに、私は続ける

私「あと何回くらい出来るんでしょうね、旅」

守「う~ん…あと6回くらい?」

私「…具体的な数字、言わないでくださいよ」

守「“あと何回”とか言うのがいけない」


人生というものには
どうしても期限がある

先のことは言わないでほしいが
軽口をたたく魂の片割れには
あまり関わりのない話だから仕方ない




長椅子の方から 起床のアラームが鳴る


きちんと目覚めて
生きている人間を見ると
ほどよく安心する


「おはようございます」

ホームの蛍光灯に浮かぶ部屋で
死神みたいな声で語りかける






名古屋まで


名古屋までの行程は次の通りである

野田から鶴橋
鶴橋から近鉄で伊勢中川
伊勢中川から近鉄名古屋 以上

乗り換え2回、利用路線は3線
大阪環状線、近鉄大阪線、近鉄名古屋線
今回の運賃は3070円である

時間を買えばもっと早く移動できるが
体の負担と財布の負担のバランスを考えると
これが最適解だ

私の場合、近鉄四日市~近鉄名古屋間は
自身の通勤定期が使える区間
なので 京都から帰還する時も何度も
伊勢方面経由の近鉄ルートを採用している

定期のおかげでJRルートよりは
若干費用が抑えられる


MagaYuraをあとにして
計画通り出発

ありがとう また来ます



05:07
野田駅の始発
大阪環状線で鶴橋へ
停車駅は9駅 だいたい20分くらい

05:29
鶴橋に到着
ここから近鉄大阪線へ乗り換える
到着から約10分後には発車である

05:40
鶴橋発 近鉄急行 伊勢中川行

急行ではあるものの
終点の伊勢中川までの所要時間は
1時間40分 かなり たっぷり


私「急行なんで、停車駅は多いですけど
  終点まで行きます
  寝ちゃっていても大丈夫ですよ」

小形さんへ伝えると
大きなキャリーへ覆い被さるように
前のめりになって眠る姿勢

小「はぐぱぱさんも…休んでくださいね…」

あくびを振り絞るような声で
気遣ってくれる

あとから扇芝さんから聞いた話だが
私が宿へ向かったあとも
皆で 2時すぎまで話をしていたらしい
そら眠かったでしょうね…

小形さんからの言葉に素直に従う
そうですね 休みましょう



眼を閉じて 停車駅のアナウンスを聞く
一駅ごとに終点に近づくのを感じる





伊勢中川駅
07:22
終点到着

伊勢中川はハブステーションで
大阪、奈良、京都方面
伊勢、松阪方面
津、四日市、名古屋方面に分岐している

ここからは近鉄名古屋線へ乗り換え
終点の名古屋まで また寝ていける
07:23発の予定で 到着は08:52である

しかし
乗り換えはすぐにできる状態だったのだが
私はその列車を見送る

駅に到着してから数分後、私の手には
2枚の特急券が携えてられていた


電車旅は 運転しなくていいものの
やはり十分に気が抜けないためか
お互いの顔に疲れが見てとれる

小形さんは翌日の火曜日も名古屋でライブ
疲れを残させるわけにもいかない…

ということで ここからは
特急アーバンライナーに乗車することに


急行だと15駅停車だが 特急では わずか6駅
到着時間も 先の急行より10分早く着く

なにより今からの時間帯
通勤通学客にのまれながら
移動はしたくない

忘れがちだが 世の中は平日の朝なのだ

特急券代はかかるものの
リクライニングできる席が確保できる
快適さは正義だ

少し心配していたのは
特急券は全席指定で
発券機にて2枚まとめて購入しても
席順はランダムとなってしまうことがある

離れるとしても
車両まで違うってことはないだろうけど…

券売機で購入する時の
私の不安そうな様子を察してか
守護霊さんが「問題ないぞ」とか言ってる

何が問題ないんだ?と思っていたが
答えはすぐにわかる

特急アーバンライナーが到着
車両に乗り込む


券売機で購入した席は
車両の一番後ろの位置だった
しかも通路を挟んで隣同士である
一番後ろの席になったおかげで
背もたれの後ろの広く空いたスペースへ
大きなキャリーも灰色のギターケースも
それぞれ置くことができた

私「(これはラッキーだなぁ、ついてるなぁ…)」

ふと足元のフットレストの隙間から視線
守護霊さんがドヤ顔している

守「幸運の女神と呼ぶがいい」
なんちゅう所から顔だしてるんですか
私「…(あなた 何もしてないですよね?)」
と言いたいのをグッと我慢して
バッグを使って視線を遮る 憑いてるなぁ…


そんなことより
快適な特急である
後ろを気にせず背もたれを倒して
がっつり寝ていこう


08:42
近鉄名古屋着

はい、もう つきますよ



小形さんは しっかりと休めた様子

だが、愛煙家の小形さんにとっては
道中に煙草が吸える場所がなく
だいぶ辛かったようだ

9時からオンラインで仕事があるとのことで
ワークスペースのあるカフェへ送り届ける


「また明日」と手を振り別れて 任務完遂


私も1日仕事してからの帰宅である

さぁ、職場に行かねば


散歩していこう



夕方まで仕事してから散歩帰宅

仕事がおわり 職場から名駅まで歩き
いつもの時間に帰宅する


長い散歩だった



後日談

次の日 9/9は
吹上 鑪ら場でライブであった

ひらいあやこ
ショーウエムラ
madoromi
グッナイ小形


まだ暑い 長月の頃の 散歩の話である



このお話はここまで


最後まで ご覧いただき
ありがとうございます

「長月散歩」ってタイトルなのに
今回は、ほとんど「睦月」の内容でしたね
思い出の1片にはかわりないので
あんまり気にしてはいません


さて、次回からは
10月のことを書こうと思います

ライブとか 映画とか ライブとか
ロックフェスのこととか

スケジュールを見返しただけでも
なかなかに 気が狂っていて面白いです

楽しい10月のスケジュール


相変わらずまだ一言も書いてないですが
まぁ、どうにかなるでしょう


それじゃ、皆さま 健やかに
またどこかで お会いしましょう



そして現在 私は また旅路にいます







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