社会の適応者と不適応者、正常なのはどっちなんだろう(私の人生本⑤ベロニカは死ぬことにした)
私は、子供の頃からずーっと長い間、一つの世界にみんなが生きてるって思ってた。
でも、いまは、
みんながそれぞれ別の世界に生きてるんだ
と思うようになった。
そう思わなければ理解できないほど、人それぞれ、見ているものが違う。
そういう見方をするきっかけになった本が、
パウロ・コエーリョ
「ベロニカは死ぬことにした」
ベロニカっていう女の子が、自殺に失敗して精神病棟に入れられる物語。
ベロニカは、精神異常っていうわけじゃないから、病棟の生活をフラットな視点で観察している。
そこで、今まで「外の世界」で、自分を自制して生きてきたベロニカが、
「病棟の中」で、自分の気持ちに正直に生きてる患者を見て、
どっちが正常なのだろうと考え始める。
こっちの世界から見たらあっちが異常で、
あっちの世界から見たらこっちが異常。
私たちは、社会に適応できない人を非難することがあるけど、
おかしいのは社会なのかもしれない、
自分も無理してるのかもしれない、
という視点を持てたら、
もっと優しい社会になるんじゃないかなあと思う。
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