気持ちの交換
開くお店もあれば、閉じるお店もあります。
何十年も続けてこられた喫茶店。もはや地域の文化ですね。そんなお店の閉業のご挨拶に行きました。
どんなに忙しくても、明るくお話してくださる従業員のお二人。シフト上、休憩もままならない環境で一生懸命、最終日までお客さまのために!と続けてこられていました。
この度、お店はクローズしてしまいますが、お二人の気持ちや姿勢に、お客さまがお応えしていくシーンに出会いました。
・本当にお疲れ様
・もうあなたの珈琲が飲めなくなるなんて
・花束2つ、頑張ってきたあなたたちに
その温かい言葉に、お店のお二人の姿が、お客さまにはちゃんと届いていたんだなと確信しました。不意の閉業を余儀なくされ、とても残念がっているお二人の気持ちの穴が、少しずつ埋められていく。そんな気がしました。
最後に、働いているお二人がおっしゃられた言葉が耳に残ります。
"まだ、すべてのお客さまに閉店をご案内できていないのに、あと2日しか営業できないのが本当に心残りです。知らずに来られた方がどんな気持ちになるんでしょうか"
時代は効率化、機械化、電子化されていきますが、残すべきものがあると、あらためて心に刻み込みました。やっぱり私は、人とひとの繋がりが生まれる喫茶店が好きです。